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セヴェランスのGreenTのレビュー・感想・評価

セヴェランス(2022年製作のドラマ)
1.5
マーク・スカウト(アダム・スコット)は、ルーモンというバイオテクノロジー会社で働いている。マークが所属するMDR(マクロデータ改良部)の職員ディラン・ジョージ、アーヴィング・ベイリフ(ジョン・タトゥーロ)、ピーティ・キルマーは会社での記憶が全く無くなるセヴェランスと言う施術に同意してこのポストに就いていたのだが、マークは退職したピーティの後釜、ヘリー・リッグスという女性社員の教育係に任命される。

ヘリーは会議室で目覚め、自分が誰なのかもわからず反抗的な態度をとる。施術を受けることを承諾した自分の説明ビデオを見せられたヘリーは、納得行かずあの手この手で会社を辞めようとするが、マークの上司ハーモニー・コベル(パトリシア・アークエット)とそのかばん持ちのセス・ミルチックに阻止される。

このセヴェランスって状態、マークが会社に行って、自分のオフィスのある階に上がっていくエレベーターの中で何か起こり、そこで会社での人格(インニー)に切り替わるようになっている。帰りも、エレベーターで私生活の人格(アウティ)に切り替わり、会社で起こったことは思い出せない。

なので、マークは隣人のMs.セルヴィッグが会社では自分の上司のハーモニーであることを知らない。

マークはある日、私生活で謎の男性から接近される。この男はピーティと名乗り、会社ではマークの親友だったと言う。ピーティは辞職後自分のインニーとアウティを統合する施術を受けるが、そのせいで幻覚を見たり、副作用に苦しめられる。

おっけー・・・・。色々と解らないことがある・・・・。まず、このセヴェランスという手術、ルーモンは合法化しようとしているが、反対派がプロテストしていたりする。合法化しようとしているってことは、違法なの?マークたちは同意したからいいの?

なぜルーモンはこの人達の会社での記憶を消したいの?マクロデータ改良部の仕事は、画面に映る数字を「感情に合わせて」ソートしてくだけで、それが何の開発に使われいてるかとか、なーんにも解らない。解らないような部署の人の記憶を消す手術がなんで必要なんだ?

ストーリーは延々とこのマクロデータ改良部の人たちがこの会社で何が起こっているのか解明しようとしているところが描かれるんだけど、Who cares!シーズン1の最終回で、「私たちは不当に扱われている」って世間に公表するので、それがインニーたちにとっては不満らしいのだけど・・・・。9時5時で仕事して黙って家に帰ればなにも起こらないのに、何が不満なんだ?

そもそも、この設定自体が人間を狂わせるようにできている。ヘリーは会議室で目覚めて、なんで自分がここにいるかもわからない。そりゃあ疑心暗鬼になりますわな。それに私生活の記憶がないってことは、ずーっと仕事しているんでしょ?そりゃ狂うわ。

だからルーモンがなんでこんな手術をするのか、意図が解らない。社員が不満になる状況をわざわざ作り出している。

しかし、正直言ってめちゃくちゃ退屈で寝落ち激しかったから、なんか見逃している可能性はある(笑)。でもウィキのあらすじを見ても、シーズン1ではなんら秘密は明かされてない様子。

あ、そんで、インニーたちは、自分の私生活を知りたくなる。特にディランは、子供がいることを知り、子供に逢いたいと思うようになる。そういうのがモチベーションになって、なんとかインニーのまま会社の外に出ようとする。

で、ハーモニーとミルチックがなんとかそれを阻止しようとするんだけど、いや、だったらセヴェランス手術をしなければ、この余分な人員と経費が削減できるのでは(笑)。

あと、ヘリーが辞めるのにそんなに苦労するなら、ピーティはどうやって辞職したの?ピーティを助けている女性も辞職したんでしょ?辞めている人たくさんいるの?

あ、で、クリストファー・ウォーケンが出てるんだよ。視覚デザイン部の部長、バート・グッドマンって役なんだけど、ジョン・タトゥーロ演じるアーヴィングと恋に落ちる。

必ずゲイが出てくるよなあ。しかも最近の映画・ドラマは色んな「ゲイの形」を見せようとする。まあいいけど。いい加減慣れたというか、どーでも良くなった最近。こういうのを「ノーマライズ」って言うんだろうな。

なんかさあ、全然何が言いたいのかわからないんだけど、要するに「会社での自分は、本当の自分を押し殺して存在する。それって恐ろしいことだよね」みたいな問いを投げかけているのかなあ?途中で自分らしく!みたいな自己啓発本が出てくるけど・・・。

解らん。
GreenT

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