ソラアユム

私たちの青い夏 シーズン2のソラアユムのレビュー・感想・評価

私たちの青い夏 シーズン2(2023年製作のドラマ)
3.7
題名:私たちの青い夏 S2
鑑賞日時:2023年8月19日
鑑賞方法:NETFLIX
評価:3.7(MAX5.0)

『恋愛は必ずしも成長に繋がらない。楽しい夏を過ごしたのにフラれることだってある。』
 

鑑賞期間:2023/7/25~2023/8/19
2023年30本目


≪良≫
 夏休みをカズンズビーチで過ごす2組の家族の恋模様を描いたAmazon Prime配信のドラマ作品で、この季節に最適な恋愛ロマンスではあったかなと。ジェレマイアのベリー(今作のヒロイン)や兄コンラッドへの接し方には感心を通り越して感動すら覚える。今シーズンはジェレマイアの人の良さで成り立っているといっても過言ではない。

 雰囲気も前シーズンからガラリと変わり、淡い夏の恋愛物の様相は無く深刻な問題に直面するシリアスな展開が続く。それ故に、前作以上に時折映し出されるカズンズビーチの自然の雄大さや儚さが映えていた様に感じる。

≪悪≫
 ベリー、コンラッド、ジェレマイアの三角関係を維持するための作劇があらゆる局面で破綻、支障、混乱を引き起こしている。今シーズンで最も株を下げたのは、間違いなくベリーだろう。兄弟喧嘩を引き起こし、家族同士の仲を裂いた張本人ベリーが、今シーズンでもコンラッド、ジェレマイア双方に色目を使う。“真実か挑戦かゲーム”の展開には呆れを通り越して引いてしまった。しばらくベリーの好感度が回復することはないだろう笑。サークルクラッシャーの傾向は兄スティーブにも見られ、この兄妹が心底嫌いになった。

 ストーリーも難アリだ。カズンズビーチの亡きスザンナの思い出がつまった別荘の売却問題が今作の背骨にあるのだが、この問題も実質勝手に解決してしまったといって良い。酩酊状態のベリーによって招集された母親が少し説得しただけで物語が好転する展開には膝から崩れ落ちそうになった。ティーンエイジャーが深刻ぶった顔をして別荘に集結するのは結構だが、特に解決策も見いだせず、遊園地に行ったりパーティーを開いたりとやりたい放題なのだ。

≪まとめ≫
 前シーズンもベリーの軽さに危うさを感じていたが、今シーズンでそれが見事に炸裂。S3はあるのか?


以上