うにたべたい

電撃戦隊チェンジマンのうにたべたいのレビュー・感想・評価

電撃戦隊チェンジマン(1985年製作のドラマ)
4.3
地球の防衛を目的とする軍事組織・地球守備隊の日本支部では、その日も鬼軍曹と呼ばれる伊吹長官の元、壮絶極まる訓練が行われていた。
一歩違えば命さえ失いかねないシゴキに耐えかねて次々と隊員は脱落してゆく。
そんな時、突如星王バズー率いる大星団ゴズマが現れ、地球侵略が始まる。
地球守備隊の隊員たちも惨殺されてゆく中、生き残った5人の隊員、剣飛竜、疾風翔、大空勇馬、渚さやか、翼麻衣は、地球に降り注ぐ光を浴びる。
強化服にチェンジした5人は、与えられた超パワーでゴズマの軍団を撃退する。
その光は、地球が危機に瀕したときに降り注ぐというアースフォースで、5人は、地球守備隊の訓練は電撃戦隊を選抜するためのものだったことを明かされる。

9作目となる戦隊ヒーロー。
俺達炎の、電撃戦隊チェンジマン!
敵は、既に多数の文明のある星を滅ぼして巨大化した大星団ゴズマで、敵幹部も故郷の星を滅ぼされた宇宙人です。
敵は過去作一の超巨大組織で、そんな異星人の集団が地球に目をつけてやってくるのを、地球からたった5人の勇敢な戦士が迎え撃つ内容です。

大星団ゴズマは一枚岩な組織ではなく、幹部たちはバズーに忠誠を誓いながらも、それぞれに事情を持っています。
さらに、ゴズマによって故郷を滅ぼされた様々な宇宙人が絡みながらドラマが展開してゆきます。
中盤までは、一話完結でゴズマの宇宙獣士の襲来を撃退するというおなじみの展開が続くのですが、途中、敵幹部に本作の人気キャラである女王アハメスが参戦します。
そしてリゲル星人の持つリゲルオーラによる敵のパワーアップなどがあって戦闘が盛り上がってゆきます。
主に終盤には、敵組織内部にいた幹部の離反があり、ゴズマが内部から瓦解してゆきます。
そして怒りに震える星王バズーとの決戦があり、全体的にドラマの完成度が高いです。
地球人だけではなく、ゴズマと戦うことを決めた宇宙人達がチェンジマンとともに戦う展開があり、終盤へのドラマはかなり燃えますね。

そして、もはや恒例となりつつある、女性ヒロインの魅力も高いです。
前作同様、2人の女性ヒロインがいるのですが、特にチェンジマーメイドこと渚さやかがミニスカートで激しいアクションをするシーンがあり、そのたびに白いものがチラチラと見えちゃいます。
ローアングルからスカートの中を見上げるもはや確信的というべきカメラワークもあって、ゴーグルファイルあたりから顕著になった特撮オタクが喜ぶサービスが本作でも効いてました。
当時のオタクたちが夢中になった、80年代特撮の代表といえる作品だと思います。

オリジナルの劇場版が2回上映され、前作を上回る売上を記録した人気作。
宇宙海賊のブーバや、元は優しさを持っていた副官シーマ、妻と息子を残し悪事に手を貸すゲーターなど、キャラクターの掘り下げと、その思いが一つになりバズーを打ち砕くのが本当に良かったです。