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科学戦隊ダイナマンのうにたべたいのレビュー・感想・評価

科学戦隊ダイナマン(1983年製作のドラマ)
4.3
科学戦隊ダイナマン!!
名前の由来は"ダイナマイト"に"ダイナミック"!
OPでも爆発が連呼され、「大爆発だ!ダダダ!!」と歌われる通り、とにかく火薬が使われる作品です。
名のりの際にも各キャラの色の爆発が起こり、ワイヤーアクションであるダイナジャンプスカイハイが多用され、魅力爆発な内容でした。
また、序盤で放映時間が5分短くなります。
作品づくりには苦労が出ていたという話を聞きますが、個人的にはこれにより作品のテンポがよくなり、かなり見やすくなったように感じました。

敵は太古の昔、隕石に付着していた生命体が地下で進化して生まれた"有尾人"の一族・ジャシンカ帝国。
名前の通り彼らには尻尾があり、尻尾の数で身分が決まる文化を持つのですが、地上に強い憧れを持っており、ついに地上を侵略することを決めます。
彼らの動きを察知した科学者・夢野久太郎は、知力・体力を備えた5人の若者を集め、ジャシンカの企みを打ち破るために立ち上がる。
それこそが、科学戦隊ダイナマン!

特徴としてまず敵デザインが挙げられます。
過去作品でも敵デザインはキャッチーなところがありましたが本作は特に顕著で、アニメテイストでインパクトのあるデザインとなっていて敵サイドにも魅力があります。
幹部の王女キメラはサービスシーンも多く、裸で水浴び中にダイナブラックに服を奪われる回はテレビの前のお父さん歓喜の一話ですね。
ちなみにその回では、奪った服をダイナピンクが着るコスプレ回で、しかも服の呪いでダイナピンクが悶えまくるというサービス過多な一話なので特におすすめです。
もう一人序盤からいる幹部、メギド王子のドラマもよかった。
失敗続きでついに尻尾を奪われ千年洞窟に幽閉されるのですが、終盤にダークヒーローとして復活します。
毎話登場する進化獣も中盤メカシンカにパワーアップ、それを迎え撃つダイナマンの修行や、拠点となっていた発明センターから立ち去る展開、終盤明かされる夢野久太郎の正体などなど、ドラマ面も充実していて見ごたえがあります。
また、ダイナマン5人全員が個性的で、観ていて楽しい作品でした。

キャラクターもよくてテンポも良く見やすく、アクションも派手でドラマ性もある良作です。
ゴーグルファイブで人気は低迷していましたが、ダイナマンで商業的な成功を収めており、ダイナマンから見出した方も多いと思います。
個人的にダイナマンは、スーパー戦隊というシリーズ作品が広く一般に認知され、看板作品となるに至った作品だと思います。
昭和戦隊の初視聴作品としてもおすすめです。