うにたべたい

全員集合!7人の仮面ライダー!!のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.5
仮面ライダーストロンガー終了後に放映された特別番組。
初代仮面ライダーからストロンガーの戦いを振り返る総集編のような内容です。

一応ストーリーがあり、7人のライダーの戦いを見守ってきた立花藤兵衛が、子どもたちにライダーたちの活躍を語って聞かせるシーンから始まります。
その後、後楽園ゆうえんちで子どもたちと仮面ライダーショーを見ていた藤兵衛の元に、本郷猛、一文字隼人、風見志郎、結城丈二、神敬介、アマゾンが集まり、ライダーたちの活躍、思い出話に花を咲かせる展開です。
昭和ライダーはストロンガーで一旦、シリーズが終了となったため、仮面ライダーシリーズ自体の最終回として作られたのかなと思いました。
ちなみに、後楽園ゆうえんちでのヒーローショーも、元は戦隊ではなく仮面ライダーシリーズのヒーローショーが代々行われていて、仮面ライダーのヒーローショーもストロンガーで戦隊にバトンタッチとなりました。
後楽園ゆうえんちで仮面ライダーショーを見ながら、これまでの仮面ライダーの活躍を、仮面ライダーの変身者たちと振り返る、粋な内容となっています。

ストロンガーまでの変身者が勢ぞろいする豪華な特番で、特にアマゾン役の岡崎徹は本作出演後間もなく引退するため、出演は貴重に思います。
ただ、セリフも少なく、半裸ではなくアマゾン最終回時と同じような白スーツ姿で、髪型もピッチリしていて、あまりアマゾン感が無いのは残念でした。

本作ではオリジナルの敵キャラとして暗黒大将軍という謎の人物が登場します。
ヒーローショーのライダーたちが藤兵衛たちの目の前で、敵にボコボコにやられ、それは実は暗黒大将軍の作戦で、偶然居合わせた7人ライダーが退治するという、ご都合主義全開の脚本でしたが、子供向けの正月特番らしい強引さが逆に良いと思いました。
なお、暗黒大将軍は組織不明だけどデルザーの再生怪人を複数従えています。
デルザー軍団は知っての通り、所属怪人全員が幹部の強力な軍団で、それを従える暗黒大将軍とは何者かとか、デルザー壊滅後にこんなやつがひょっこり現れるとか、壊滅しきれてないんじゃないかと心配になりましたが、そういう広がりは無く、7大ライダーの総攻撃により数分で撃滅します。
主人公格が7人も集まったらこうなっちゃいますね。

ちなみにデルザー軍団には、設定上、本編には登場しなかったジェットコンドルという幹部がいました。
ジェットコンドルが登場しなかったのは、"日本に来る途中で事故死したため"という出所不明の噂があるのですが、同時にこの暗黒大将軍こそ、ジェットコンドルの人間態ではないかという考察がありました。
この噂レベルの設定が、仮面ライダーSPIRITSに採用されるという胸熱展開があって驚きました。併せて読むと、楽しいと思います。