うにたべたい

電エース刑事のうにたべたいのレビュー・感想・評価

電エース刑事(2016年製作のドラマ)
3.6
宇宙刑事・電 番(でん ばん)が登場。
宇宙魔王バビーの企みを暴き、阻止するために戦う、河崎実監督の電エースシリーズ作品です。
主役の番は、電兄弟たちとは異なり、変身の度に女のやつに抱きついたり、昼間からビールを呷って気持ちよくなる必要はなくい様子です。
内部に貯蔵された快楽エネルギーを放出することで、電エースに変身できるようになっています。

ある日、電番は、自分が何者か、ここがどこかわからない、記憶喪失の状態で目覚めます。
必至で思い出そうとしていると、オカマたちが襲いかかってきます。
オカマを殴り倒し、ひとまず、目覚めた建物の敷地内から出ようとするのですが、空間がループし、外に出ることができないことに気づきます。
自分は誰で、なぜ記憶が無いのか、オカマたちは何者なのか、なぜ外に出られないのか、謎を解き明かし、敵の計画に立ち向かう内容です。

これまでの電エースにない謎や伏線が散りばめられた奥行きのあるストーリー、のように見えますが、河崎実がそんな凝った電エースを作るわけがなく、蓋を開けてみるとあいかわらずな電エースが繰り広げられます。
電兄弟が宇宙魔王バビーによってオカマにされて操られており、化粧だけしたおばけのような電兄弟が大量に、くねくねしながらキスを迫ってくる不気味な展開です。
一応、性自認をテーマにしているようですが、オカマの電次郎はシンプルに不気味で、とんでもない作品だと思いました。
フォローのつもりなのか、番の娘でやたらパンチラする電 宙(でん そら)が、男の娘タレントの大島薫と付き合い幕が閉じます。
女装は否定しませんが、女装した電次郎はビジュアルがヤバいです。南郷さんヤバいですよ。

あと、本作ではカメレオールが出てきました。
巨大怪獣として暴れるカメレオールの勇姿も必見です。