かえるのエリー

ペンディングトレイン―8時23分、明日 君とのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

3.5
TBS金曜10時枠は好きだ。なので本作も今クールで一番期待していた。TVドラマのSF設定なので「漂流教室」を思い出した。電車のハリボテ感が強かったり、演出もツッコミどころが結構あったものの、それなりに楽しんで見られた。


以下ネタバレ感想


科学的な知識はサッパリなので、実際に時空を越える原理は深く考えたくもないが、全話を通して、なんとなく時間をかけすぎな所、かけすぎない所がアンバランスだった感が否めない。拗らせ萱島と正義の男白浜に対し、間にある畑野がちょっと真面目すぎたかな。何度か彼女にイラッとした事があった。1話の冒頭で畑野が赤ちゃんを抱えていたことは完全なるミスリードであり、必要な演出とは思えなかった。

最後の2話、現代編がより辛い。映画だと「ルーム」「ドント・ルック・アップ」あたりを思い出した。隕石がどうなるかは視聴者任せ(とはいえ想像つく間宮の演技)となったが、まぁ撮影の規模など考慮すると、そうするしかないだろうなという締め方だった。(ワームホールも安っぽかったし)

今回気に入ったのは立花を演じた彼女。前からちょいちょい見かけてたけど大西礼芳さんっていうのね。覚えておこう。古川琴音のヒールも良かった。総じてキャストで魅せられたという感じ。