シーズン1の面白さが引き続き味わえて楽しい。イブ（捜査官）とヴィラネル（殺し屋）の2人の付かず離れずの関係性が魅力のドラマシリーズ。
デスクワークに飽き飽きしていた推理好きのおばちゃまイブ（サンドラ・オー）と、ヨーロッパ各国を股にかけて殺人を繰り返す女暗殺者ヴィラネル（ジョディ・カマー）の敵同士なのに気持ちが妙に通じ合っているような関係性がいいのです。
今シーズンでイブはもう立派なMI6の極秘捜査チームのリーダー格に定着した感じ。演じるサンドラ・オーは相変わらず威風堂々としてて独特なオーラがあって素敵です。海外ドラマや映画で、彼女のような洗練された演技ができるアジア系な俳優ってまだまだ少ないから応援したくなります。
一方の暗殺者ヴィラネルを演じるジョディ・カマーのサイコパスっプリに心奪われてしまいました。人を殺すことになんの躊躇もしない。なのにチャーミング。この不思議な取り合わせが素敵。彼女は端的にいうとパラサイト。「気に入った人の脳に入り込み、食い荒らして自分の居場所を作る」かのように寄生していく（付きまとう）のだそう。そして今のターゲットがイブなのです。
この2人を引き立てるサブキャストたちも個性的で物語に奥行を与えていました。とりわけイブの旦那さんニコが素敵でした。迷走して逆ギレするイブに諭すような優しい声をかける……完璧じゃないですか。
今回はとある捜査を進めるためにMI6がヴィラネルに協力依頼する意外な展開。イブとヴィラネルの奇妙な関係性がより深まっていきます。
イブとヴィラネルの関係性に終わりが来るのか気になりますがシーズン4まであるのですね。まだ道半ばだ。
