マクタン島の伝統的な教会で火災が発生し、焼け跡から神父が遺体で見つかる。神父は最近、伝説の財宝“マゼランの十字架”を発見したという。焼け跡から空の十字の木箱を見つけたアレックスたちは、神父が十字架を探す人間に殺されたと推理。ダークウェブで十字架に懸賞金が懸けられたと知ったアレックスたちは、教会修復のためのオークションに十字の木箱を空であることを伏せて出品し、神父を殺した犯人をおびき寄せようとする。

アレックスが個人的に格闘技を教わっていた青年が、駐車場で遺体となって見つかる。被害者は賭けで作った借金を返すためにどこかのクラブの大会に参加し、賞金を獲得しようとしていた、と妻は証言。アレックスたちは現場に落ちていたメダルと通話記録から、地下格闘技クラブと思われる場所を見つけて潜入し、アレックスとエルネストが試合に出場することに。その間、カイはクラブのオーナーを尾行し怪しげな貨物を発見する。

ロメロ家とカストロ家という2つの氏族が長年、対立している漁村で、カストロ家の長であるミゲルが遺体で見つかる。被害者の娘ジュリアと恋仲で、交際に激怒するカストロ家の男たちに事件前夜に暴行されたラモン・ロメロが逮捕される。ラモンに壊れた中古船の修理を頼んでいたアレックスは、犯人は別にいると踏んで単独で調査。そんななか、今度はロメロ家の若者が何等かの毒の影響で倒れ、2氏族が一触即発の状態となる。

エルネストの家に数日泊まることになったアレックスは、アメリカ人を嫌う祖父シルヴィオの部屋で寝ることに。その夜、2人が寝ている部屋に男が侵入し、シルヴィオを殺そうとする。アレックスが男を撃退するが、翌日カイとエルネストが調べると、過去2週間以内に第2次世界大戦の退役軍人が3人、就寝中に窒息死していたことが分かる。カイたちは、その3人を死の直前に取材した女性記者が何か事情を知っていると見て行方を追う。

悪党ヴァルガスが、自分を逮捕に追い込んだアレックスに復讐しようと刑務所を脱獄する。そのころ、アレックスは長い間別居していた妻クレアの来訪を受けていた。同行してきたボブと再婚するため、正式に離婚したいと言うが、アレックスは書類へのサインを渋る。そんななか、ボブがアレックスと間違われてヴァルガスの手下に拉致されてしまう。アレックスはクレアと衝突しながらも力を合わせ、ボブを救出しようとする。

フィリピンは鬼月（ゴースト・マンス）の期間に入り、禁忌を破ったアレックスは赤い上着を着た男に付きまとわれるように。それは経営する工場の爆発で1年前に不慮の死を遂げたアイヴァンという男だった。アイヴァンが現れる理由を探るため、アレックスは彼の母親に接近。母親はアイヴァンが、元仕事仲間であり彼の元妻と結婚したジョシュアに殺されたと主張する。ジョシュアを尾行したアレックスは、怪しい取引現場を目撃する。

マクタンにヴィレガス一族のカジノがオープン。最近、暗躍している世界的な窃盗団から狙われる可能性が大きいため、セキュリティ担当として専門家が雇われる。しかし、カジノの最高経営責任者となったアンはその専門家を信用しきれず、セキュリティを試すためアレックスにカジノ強盗を依頼。アレックスはカイとエルネストと共にカジノに潜入し、100万ドル盗むことに成功。しかし同時に窃盗団も大金を盗んだことが発覚する。

アレックスとカイがカップルを装って、怪しげなグループが離島で行うカップルセラピーに潜入する。グループのリーダーであるウィンストンが、弱っている女性たちの心を操ってとりこにさせ、彼女たちの家族から大金を巻き上げていると言うのだ。カイがウィンストンが私欲を満たすために女性たちを集めていることを早々に見抜いた直後、関係者が殺される。アレックスとカイはグループの内部資料にアクセスし犯人を特定しようとする。

ヴィレガス・カジノの関係者が駐車場で殺される。その翌日アレックスが昼食の約束をしていたアンを訪ねるが、アンは事件について口を閉ざし彼を追い返す。アレックスはカイのデスクから拝借した資料を基に独自に事件を検証。その手口から、アメリカの伝説の暗殺者“ケミスト”の仕業であると踏む。さらにケミストの写真を見たアレックスは、アンに会いに行く前にリゾートで遭遇した高齢の男に酷似していることに気づく。

アレックスが、薬物の売人に暴行を加えて金銭を奪ったとして逮捕される。アレックスが送られた先は、彼を恨む悪党ヴァルガスが牛耳る刑務所だった。さらにそこには、アレックスの捜査協力により逮捕された受刑者たちが多数、収監されていた。アレックスの身に危険が及ぶことを懸念したカイとエルネストは、口を閉ざすオカンポ所長に隠れて刑務所に潜入。アレックスに接触した2人はあまりに危険すぎる計画を知らされる。