科学準備室での一件以来、早川(宇佐卓真)は紺野(平野宏周)に、友情以上の感情を持っていることに気づいてしまう。そんな早川の気も知らず、紺野は友人として早川との距離を縮めようとする。「お前もなんか好きなことあるんじゃねぇの?」という紺野の問いかけは、音楽に夢中だった幼いころの記憶を蘇らせる。
音楽が大好きだった幼少期の早川は、周囲からは浮いた存在だった。その様子に気づいた母・みちえ(霧島れいか)は、我慢せずに音楽に触れられるよう、自宅で開くピアノ教室に息子を通わせることに。ピアノの腕前はめきめきと上達したが、ずば抜けた音楽の才能は、幼い早川を孤独にさせた。
早川は、音楽が好きであればあるほど、周りから孤立してしまう。
一方で、紺野は、カメラが好きなことも、その存在も、周囲に認められている。
「紺ちゃんといると楽しいはずなのに、なんでイライラするんだろう……」
そんな複雑な思いを抱えた早川の作り笑顔を見抜いた紺野は、「お前、本当にこのままでいいのか?」と思わず強い言葉をぶつけてしまう。
やり場をなくした早川は、紺野を動揺させたいという衝動が抑えられなくなり……
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