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深夜食堂のmaのレビュー・感想・評価

深夜食堂(2009年製作のドラマ)
3.8
新宿の路地裏にある小さな食堂「めしや」。メニューは豚汁定食のみだが、物静かなマスターが作れるものであればなんでも作って出すのが流儀。深夜営業のこの店に訪れるのは、何かを抱え、マスターの作るどこか懐かしい料理に惹かれる者ばかり。


映画、ドラマ、アニメ、小説、漫画、音楽、ありとあらゆる創作物を常に摂取していないと気が済まないわたしに定期的に訪れる「な〜〜んにも(映像作品を)観たくない時間」。そういうときでも何かしら観るのだが、大抵頭空っぽで観られるコメディか、静かな人情系。

「孤独のグルメ」と迷ったが、あの役をもうやりたくなくてたまらない松重豊の顔が浮かんできてしまって、ちょっと面白すぎて断念(こっちにも松重豊出てきたけど)。


1話25分、これだけ短いのに見応えは抜群。

お客たちがマスターに求めるのは、それを明かすか明かさないかは別として、思い入れのある料理ばかり。そして小さな店に集うお客同士の出会いも描かれることから、単なる飯テロドラマでなく、その人の過去と今にそっと触れる、心温まるお話になっているのが良い。

6話の「カツ丼」、ラストが良かった。マスターが粋。
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