めしいらず

ランチの女王のめしいらずのレビュー・感想・評価

ランチの女王(2002年製作のドラマ)
3.5
「涙とともに食べた人でなければ、人生の味はわからない」(ゲーテ)。いつかの食事の記憶と共にある人生の一場面。その時に誰と何を食べたのか。それは誰にでも必ずあるし、そのことを後になって何度も振り返ることになる。人生の中で何かが失われる度、その時の気持ちが温かい悲しみと共に蘇る。揃いも揃って見目麗しい兄弟の恋の鞘当ての部分よりも、キッチンマカロニで交差する人々の人生に魅力を感じるドラマ。とにかく竹内結子の素晴らしさに尽きる。美味しそうに食べる彼女を見るだけで幸福な気分をお裾分けしてもらったような気になってくる。もちろん、何ら特別ではないけれど確実に美味しいと遺伝子レベルで理解できる垂涎の洋食の数々にも目を奪われる。
再鑑賞。
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