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ウォーキング・デッド シーズン9のmaのレビュー・感想・評価

4.2
「バランスは保てない バランスは必ず崩れ、善の方へ 勇敢さの方へ 愛へと向かう」

救世主との戦いを終えたあとの日々、それぞれのコミュニティの様子と、さらにその数年後を描くシーズン9。



↓ネタバレ↓




5話、号泣。何度も何度も死の淵を彷徨いながら、そのたびにかつてその向こう側へ行ってしまった「家族」たちに押し戻されて目覚めるリック。今あなたがここにいたら何と言うだろうか、未だにいちばんにそう考えてしまう人の姿を安易に出してこないのがまたずるいというか、良いな。

ちょこちょこ始まるリックとダリルの小競り合いも、途中でハプニングが起きて結局協力し合って自動的に仲直りしちゃう流れはもう安定。最高の兄弟で、親友なんだね。

「あんたこそ幸せになるべきだ 離れるのは寂しいが」

あのダリルがこんなことを直接口にできてしまうキャロルの存在も相当なのだが、5話の最後のダリルの涙を見ると、リックもやはり、、、、「あんたのために死ねる」もんね。

どうのこうの言っても、一生懸命リーダーをしてきた人だもの。守るためにリスクを承知で危険に飛び込んで、喪って、喪って、それでも皆の〝今〟を繋いできた人。

モーガンの涙を思い出す。何が正解で何が間違いか。

でも、少なくとも、リックと出会って変わったゲイブリエルが人の魂を救い、巡り巡ってリックの命を救ったことだけは確かだ。

6話から描かれるのは、そんなリックが姿を消したあとの日々。時間が空けば彼を捜すミショーンとダリル。成長したジュディスの聡明さはカールに似ているね。

そしてまた、あまりにもあっさりと起きてしまう哀しい事件。

ウォーキングデッドを観進める上でいちばん恐ろしいのは、いつ誰が死んでもおかしくはないということだ。
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