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レクティファイ 再生 シーズン3のGreenTのレビュー・感想・評価

4.0
シーズン3では、とうとう19年前の強姦事件の全貌が明かされます。ちょっと待った、全貌ではないな、キーとなる人物が出てくる、って感じでしょうか。

この事件を調べている保安官が、最初は権力の手先みたいな人かと思ったら、そうでもなくて正義の人だったりとか、検察官の黒人の女の人もなかなか良いキャラ。

ダニエルの家族は、ダニエル出所によってギクシャクしちゃうんだけど、こういう状況って、ダニエルが家族をめちゃくちゃにしたって言うより、こういう難しい問題が出てくると、今まで隠されていた膿が出るってことなんだなあって思った。

ダニエルの義理の兄弟のテディの奥さんタウニーがダニエルに惹かれてしまい、結婚生活が上手くいかなくなるのですが、それはダニエルのせいじゃなくて、ずーっとテディとの生活の中で抑圧されていたタウニーの感情が、ダニエルが現れたことによって具現化したってことなんだろうなあと。

タウニーの気持ちにはすっごく共感したし、ダニエルと惹かれ合ってはいても将来はない、って感じもウルウルするポイントでした。

このタウニーは敬虔なクリスチャンなのですが、「ダニエルがなにか罪を犯したとしても、彼に課された罰は、罪よりも重い」と言っていて、「ああ、だから私はこんなにダニエルに同情するんだ」と思いました。

しかし、19年経ってDNA検査のテクニックが飛躍的に進んだので、今回DNAがダニエルのものではないとか、複数のDNAをが見つかったから、ダニエルの有罪が撤回されたってことになっているけど、1993年だとわからないことなのかなあ?とちょっと思ったけど。シーズン1でも書きましたが、1993年っていう年の描写がイマイチピンと来ない。

シーズン3では、ダニエルは家族の元を離れて、独り立ちするのですが、その時お母さんや妹と別れるシーンとか、またもやウルウル。あと、妹のアマンサと、義理の兄のテディが少し理解し合うところとかもなかなかいい。かなりベタな話なのに、なんでこんなに感動するんだろ?(笑)
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