みかん

ブラック・ミラー シーズン1のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ミラー シーズン1(2011年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1話目からパンチ強いんだけどもの凄くリアル。さすが英国、この手の皮肉込んだ作品作らせるとハリウッド越え。

SFの世界にありそうな題材だけど、どれも現実味を帯びていて、実際こういう世界で暮らしている人々が現実にいてもおかしくないと思えるリアリティ。私は全部の世界に住みたくない。

とはいえもう考えさせられるし私の語彙力じゃ伝えられないのでみんな見てほしい

1/
王妃誘拐とその解放条件。
王妃誘拐まではよくある題材、ただその解放条件が常識の範囲を超えている…🐖⚒
結局世論も世論でしかなくて、自国でそのような状況下にいても自分達には関係のないことだとどこか他人行儀で簡単に意見を変える。これはもうどの国にも言える現代社会の欠点。結局一種の見せ物としか感じられないのよね私たち。
王妃の外傷への憐れみから手のひら返しする様はほんとそう。
首相も最後は折れて王妃救済の為に自分を捨てるんだが、その前に王妃は解放されてて実はやらなくてもよかったというオチ。皮肉凄い。

2/
ダニエルカルーヤやっぱ名優。
フェイクに塗れた生活に生き甲斐を見出せず模索してた主人公の元に現れた歌姫アビ。
自分の善意が彼女の理想のキャリアを奪った自責の念で審査員に魂の懇願をするも、結局人間最後は自分の事しか考えておらず、自分のチャンネル権を得て終了。
終始まともに見えたビングも最終的には組織の手の内だから、いっちゃんまともなのはビングに🍏の取り方を教えてたあの子だけで、世の中偽善で溢れてる。
個人的にハナ・ジョン・カーメン出てて嬉しかった。

3/
記憶完全保管計画。
自分自身忘れっぽいからこれあったら良いかもとか思ってたけど、記憶が不完全だからこそ人間なのであって、全部覚えておくのも問題だと感じた。
映画のザ・サークル同様プライバシーガン無視の記憶提出は嫌。ビジネス面だけでなくプライベート掘られるのは相当嫌。
夫が空気読めるタイプで記憶を辿りながら妻の浮気を明らかにする手腕は刑事・探偵レベルだけど
実際ここまで揚げ足取られると人間関係苦労しそう。記憶に執着しすぎるのも良くない。
チップ断ちしたあの女性の意見と主人公の最終判断に賛成🙋‍♀️
みかん

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