ハイテクノロジーが見せる奇妙な世界を描く「ブラック・ミラー」待望のシーズン５。
第１話「ストライキング・ヴァイパーズ」
学生時代から親友のダニーとカールは、当時熱中していた格闘ゲーム「ストライキング・ヴァイパーズ」のVR版で久しぶりに対戦する。対戦を重ねていく中で、思いもしなかったことが起きる。
「マトリックス」的な現実と仮想現実の境界が曖昧になる展開かと思いきや、性別や現実や友情や愛情が、境界を揺るがす展開になるのが、まさに「ブラック・ミラー」という感じ。
第２話「待つ男」
ロンドンの配車サービスに勤める運転手は、大手SNSスミザリンに勤めるインターンを人質に、スミザリンの社長にある要求をする。
Twitterを彷彿とさせるSNSの中毒性を警鐘を鳴らすエピソードだけど、ネット民の救われない野次馬根性を浮かび上がらせる皮肉な展開が、ほろ苦い後味を残すエピソード。
第３回「アシュリー・トゥー」
内気な少女は、大好きなアシュリー・オーをモデルにしたロボット人形アシュリー・トゥーに夢中。一方アシュリーは、ステージママの叔母に搾取され、精神的に限界を迎えていた。
ディズニーチャンネルの子役からスタートしてお騒がせスターとして話題のマイリー・サイラスのキャリアをセルフパロディしたエピソードだけに、既視感のあるショービジネスものエピソードがリアルな感じ。痛快なハッピーエンドも良いエピソード。
３つのエピソードだけでは物足りないし、エピソードの中身も物足りないけど、「ブラック・ミラー」のらしい奇妙な世界は楽しめるシーズン５。
