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デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.8
仕事と結婚に失敗した荒井尚人(草なぎ剛)。家族や恋人のみゆき(松本若菜)に心を開けないでいるのだが、生活のため唯一の技能を活かして就職活動をはじめる。
その技能とは“手話”。彼は、耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adults)だったのだ。
そして、彼はろう者を支援するNPO「フェロウシップ」の専属手話通訳士として働くことに。
やがて仕事にも慣れ、新たな生活を送りはじめた尚人のもとに届いた依頼は法廷でのろう者の通訳。そんな尚人のもとを刑事の何森稔(遠藤憲一)が訪れ、ある殺人事件について尋ねる。
この仕事をきっかけに、尚人は自身が関わった過去の17年前のある事件と対峙することに。
現在と過去、二つの事件の謎が複雑に絡みはじめる…
丸山正樹の同名小説を、ドラマ化。
元警察官でろう者の肉親を持つコーダである荒井尚人が手話通訳士となり、警察官時代に取り調べ通訳官として関わったろう者支援施設施設長殺害事件と現在起こった施設長の息子殺害事件の繋がりを知る中で、警察官時代に取り調べ通訳官として被疑者となったろう者にちゃんと被疑者を寄り添って守れなかった悔いやコーダであることで出来た家族とのわだかまりに向き合って捜査していく社会派サスペンス、ろう者であるコーダとして生き大人になった中で上手くパートナーや友人に心を開いて頼れない生きづらさを抱えた荒井尚人と尚人に手話通訳士の仕事を依頼したろう者を支援するNPO「フェロウシップ」の代表である手塚瑠美(橋本愛)の人生が交錯して浮かび上がるふたつのろう者の家族の秘めた思い、クライマックスで明らかになる家族を守りたい想いが起こした事件の真相、ろう者が警察の取り調べなどで直面する差別的な扱いなどの辛い現実が織り込まれた社会派サスペンスが、草なぎ剛や橋本愛や松本若菜などの演技派俳優とオーディションで選ばれたろう者の俳優のアンサンブルにより余計にリアルさが増した骨太な社会派ヒューマンサスペンスに仕上がっていた。
「あなたは、私の敵それとも味方?」
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