名探偵ポワロ　シーズン９の4の情報・感想・評価

「アガサ・クリスティはミステリだけで人間が描けていない」という日本の本格ミステリ作家が言われたようなことを半世紀前に言われて「私にも文学書けるわい」と言って書いた原作で、確かに人間描写が魅力的なのだが、その結果としてミステリー部分が浮いて、『アガサ・クリスティー自伝』で本人から「ポアロの登場が失敗の小説だった」「彼を抜きにしたらもっとよくなるのではなかろうか、とわたしは思いつづけていた」と書かれた異色作。 特にシーズン9からスタッフが一新され、映像は綺麗に、演出も映画っぽくなり、エログロもけっこうバッチリ映すようになったのでなおさらポワロっぽくない。 というかシーズン9は全体的に昼ドラサスペンスっぽい作になっている。一度は凍結されたドラマシリーズでもあるので、テコ入れだったのかもしれない。 しかし個人的には、ミステリ部分も面白かった記憶。 「なぜ（調べたら事件の凶器とは別とすぐにわかる）拳銃を持っていたのか」という動機がまったくわからない謎のホワイダニットは魅力的だった。 ただ共犯は本格ミステリとしてはアンフェアギリギリなところがあるので、本格ミステリとして見た際に評価が下がるのはやむなしか

この作品は、原作をうまく映像化できていて、原作ファンでも楽しめるんじゃないかなと思った。キャスティングと演技が原作のイメージに合っていたと思う。もちろん本からは変更点もあり、ポアロが前日の夕食からいることや、ポアロが凶器を発見するところ、ガータの口から結末が語られるところ、最後の自殺の方法などは異なるが、原作よりもスッキリとした、潔いエンディングになっていてかえってよかったと思う。エドワードとミッジの関係の方は、原作ほど語られないので少し寂しいが、1時間半では無理なので仕方ない。

ルーシー・アンカテル（Sarah Miles）のようなやや無遠慮で、のべつ幕無しに独りで喋り続けるおばさんってどこにでもいるな😅。 ヘンリー・アンカテル役は、Jeremy Brett主演のTVドラマシリーズ『シャーロック・ホームズ』のジョン・ワトソン役(2代目)等で知られるEdward Hardwicke！ 執事ガジョン役は、映画『ジャッカルの日』（Fred Zinnemann, 1973）の殺し屋“ジャッカル”役等で知られるEdward Fox！

両親の色恋沙汰に巻き込まれ、残された子どもたちが1番の被害者のよーな気がした。 最後はわかってたよね、ポワロさん。残酷だけど優しさでもあるのかな。 いやー、しかしそこまで崇拝するほどの男か？笑

なんか作風が変わってしまって…お昼の愛と憎しみのサスペンス…名探偵ポワロってなってしまって違和感感じます。 って！「ジャッカルの日」のエドワード・フォックスやんか！ビックリしたわ。

BSで

女優が嘘つきっ放しなのムカつくが。過去の女なんだからどうでもいいとズバッと言うのはみんなの前でやるべきだったね。 夫は一応妻を1番愛してたのか。にしては当たりが強くて、そうは見えなかった。 みんなで彼女を守っていたのに...

週末を田舎で過ごすために別荘を買ったポワロさん。旧知のサーヘンリーアンカテルのホロー荘へ招待される。訪れるとアンカテル一族が週末を過ごすために集まっていた。 医師のジョン、妻のガーダ、愛人のヘンリエッタ、過去の女のヴェロニカが集まってしまった所に悲劇が。 ジョンが撃たれてまもなく死亡。 銃を握っていた妻、ガーダが疑われたが証拠不十分で逮捕されず、犯人は曖昧なままになりそうでしたが、さすがはポワロさん。犯人をつきとめる。 一族は犯人を守るために結束を固めたがポワロさんからは逃れられない。 「やはりあなたは外国人なのね」というルーシの言葉が痛く突き刺さる。 犯人に鞄を取りに行くのをゆるすシーン。結末を知っていたであろうポワロさんは絞首刑から犯人を逃れされてあげたんだと思う。イギリスを愛する優しい外国人だと思う。 ポワロさんの別荘がほどよい広さで素敵。 RESTHAVENなんて、週末の束の間の羽を休めるのに良さそう。 ガジョンのどうどうとした昔ながらの執事っぷりも好き。 お屋敷の方のためなら口を閉ざす覚悟。

原作のほうがおもしろいっぽいな…。読んでみよう。

AXNミステリーでは、1話目。 シャーロックホームズの事件簿のワトスン役の俳優さんに加え、さらに吹き替えも同じ方なので、途中でシャーロック観てたかなと思ってしまった。 なおかつ、のちにオリヴァ夫人役をつとめる方もでるので、大混乱。笑

めちゃくちゃ好き 男をめぐる女たちの愛憎劇だと思ったら…