浅野公喜

ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン4の浅野公喜のレビュー・感想・評価

4.0
人気オカルト系ドラマの待望のシーズン4。シーズン3と間が空いたからかメインキャラ達が皆随分成長したように見えます。

今回はホーキンス、カリフォルニア、そしてソ連に分かれストーリーが展開、序盤のエルの学園生活は「キャリー」そのものだったり、「イット」や「エルム街の悪夢」のような幻想(と「エルム街」のフレディ演じたロバート・イングランド)が登場したり「処刑ライダー」の如く目をひっこ抜かれたりと相変わらず往年のホラー等のオマージュが至る所に。今シーズン最大の敵はヴェクナというクリーチャーですが、台詞が多め且つ殺し方も前述の目を抜く&体を捻じ曲げるのみなので怖さや面白味が不足しているのが少し残念かもしれません。

印象的なキャラはディオの革ジャンを羽織ったり部屋にジューダス・プリーストやアンスラックスのポスターを飾りメタリカ「Master Of Puppets」を弾きアイアン・メイデンのTシャツを着たりカセット(Piece Of Mind 邦題:頭脳改革)を持って「これだって音楽だ!」と叫ぶハードロッカー、メイデンのマスコットキャラと同名のエディ。学校でもホーキンスでも浮いてる彼がダスティンと手を組み絆を深めヒーローとなっていく姿には目が離せず、9話終盤ダスティンらが居る避難所の辺りは戦争映画のような余韻が。

今回も劇中歌は様々で重要曲のケイト・ブッシュ「Running Up That Hill」はじめ2話のスケート場でデッド・オア・アライブ「You Spin Me Around」ファルコ「Rock Me Amadeus」バルティモラ「Tarzan Boy」、4話のピザ屋の車の中ではミュージカル・ユース「Pass The Duchie」、7話の終盤にジャーニーの「Separate Ways」といった80sヒットが流れ、同じ7話ではCCRやジェームス・テイラーにリック・デリンジャー、9話ではドリス・デイといった80s以外の70s50sの曲も使用されています。
浅野公喜

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