ソラアユム

ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン2のソラアユムのレビュー・感想・評価

5.0
パンドラの匣


1980年代のホーキンスの田舎町を舞台に、忍び寄る未知の怪物の謎に迫るシリーズ第2弾

脚本のレベルが高過ぎる!
Netflixオリジナルドラマ最高傑作との呼び声高い本作ですが、噂に違わず素晴らしい作品でした。

古くて新しく、例えようのない魅力に満ち満ちた作品。
既存の名作の要素をパズルのように組み合わせたって言えば良いんでしょうかね。何処かで見たような、聞いたようなお話のはずなんですけど、先が気になって仕方ないストーリーテリングの妙。王道な筈なんですけどフレッシュなんですよね。面白いんですけどなぜ面白いのか分からない。この感覚っていうのは、過去の色々なクラシック映画にも通じるものなんですよね。これがあるから面白いんだ!と言える決定的な何かが分からない…そういう理屈抜きに(少なくとも素人の私には理屈が分からない)面白い…とにかく面白い作品です。
素人の目から分かることは、これでもかと張り巡らした伏線をしっかりと回収している事と、全キャラクターを巧みに動かして魅力的なドラマを生み出しているという事の主に2つ。特にS2の最終話は感涙物で、3つのグループが異なる場所、同じタイミングでクライマックスを迎えるっていう離れ業を見せてくれます。

キャラの魅力は言わずもがな。
特にホッパーとエルのやり取りは泣けますね…非常に。この2人が特にお気に入りです。S2一番心に響いた瞬間は第7話より
「彼らにあなたは救えない」
『私が救うの…』
ですかね。誰の台詞とは言えないですが、ある人物の決意と覚悟を表現した素晴らしいシーンでした。

S3の舞台は真夏のホーキンスということで非常に楽しみにしています。