綾

ゲーム・オブ・スローンズ 第七章: 氷と炎の歌の綾のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

うわあああ と えええええ の最終話。ものすごかった。Season7 も最高でした ありがとう!!!

うわああああってなったのは、ベイリッシュ公。アリアどうした???サンサもどうした???とめちゃくちゃ戸惑っていたので、衝撃だった。そういえばじっくり考える間もなかった、ジョン・アリンの死の真相。あれがすべての始まりやったもんね…ブランの刺客もそうやったんか…ジョフリーの死にも加担してるし…え…うわああ…そっか…とじわじわ衝撃が広がっていった。彼がほとんどすべて裏で糸を引いていたことになる。そうとわかって観れば、景色ががらりと変わって見えそう。2周目も楽しみ。
ベイリッシュ公の涙はたまらない気持ちにさせられた。「屈折してたけど彼は私を愛してた」は本当にそう。それから、貧しい生まれの彼にはそういう方法しかなかったのかもしれないとハッとする。名家のように、堂々と闘うのではなく。いつも飄々としていた彼の最期の表情が切なかった。

えええええってなったのは、レイガーとリアナ。これも盤上ごとひっくり返される真実だった。ええええええええ で頭の中が埋め尽くされた。「ロバートの反乱は嘘で始まった」っていうのは、ロバート本人も真実を知っていたということかな…?(もっといえば Season1 の時点でロバート役の方はどこまで知っていてあの表情やったんやろう…)過去の真実に重なる、現在のジョンとデナーリス。個人的にしっくりこなかったふたりの愛が、そこでようやく腑に落ちた。とても映画的で素敵なシーンだった。

[追記]スタークとラニスターの確執が深まって始まった戦いも、それ以前のロバート王の反乱も、誤解や嘘で始まったのなら…この壮大な戦争って一体なんなんやろう。もちろん潜在的にあった火種なんやろうけれど。現実の世界でも、大きな戦いの裏には案外こういうカラクリがあるんやろうか…とか。「物語」って恐ろしいなとか。

うわ〜〜〜みんないる〜〜〜と大興奮した会合シーン。交錯する視線たちが熱すぎた。ポドリック ティリオン ブロンが無事揃ってにこにこした。すごく嬉しかった。ブライエニーの I was only trying to protect her. にハウンドが You and me both. と返したのは、そっか…やっぱり守ろうとしてたんか…って。ふたりの再会はどんなものになるやろう。

サーセイはこの期に及んで…このひとは本当にすごいな…いつまでもあのにやにや笑いには馴れないし、新鮮にどん引いてしまう。ジェイミーを見ていると、愛も呪いの一種やなあ…と思う。

ヤーラ姉さんを見捨てたシオン。やっぱりか…と思う。やっぱり人はそう簡単には変われないか… 私も自分の「咄嗟」に自信がなくて、だから、もし私がGOTの世界にいたなら、いちばん近いのはこの時のシオンやと思う。私もきっと海に飛び込んでしまう。情けないけれど。諫山先生がブログで「普通の人が必死にもがいてる枠にやっぱり惹かれます」と書かれていて、すごくわかるなあと思った。
ジョンの You're a Greyjoy, and you're a Stark. どちらか一つを選ばなくていいっていうのは、もしずっとずっと前に誰かがシオンに言ってくれていれば、なにか変わったやろうか。最終章、シオンの結末がとても気になる。

ウィンターフェルに狼がもどってきたOP、胸が熱くてたまらなかった。ようやく…本当にようやく…

タイレルもマーテルもあっさり滅んでしまった… 諸行無常…

壁の向こうで交代ばんこにお喋りしていくシーンも好き(戦闘シーンではモブがモブすぎてかなしくもなったけれど…)こうして見ると、改めて長い時間見守ってきたんやなあと感慨深い。トアマンドが可愛くてしかたないので、彼の安否だけ先に確認してしまった。ああ、もう誰も死んでほしくない。みんな好き…

でも誰の死より心傷むのは、ドラゴンや大狼たちの死… Season1 からずっと、撮影で馬が痛い思いをしなかったか気になって気を逸らされる瞬間が多い…

あと、Amazon prime の字幕が結構台詞を端折っていて、図らずもリスニングの練習みたいになってる…(笑) 2週目は吹替も検討しよう。

ううう… あと6話で終わってしまうのか… 結末にドキドキして、きっと大勢死んでしまうことを恐れて、終わってほしくなくて、でも、今すぐにでも観たくて…本当にこんなにも楽しませてくれてありがとう!!残り6話大切に観ます!!

あと最終章の予告は懐かしいシーン盛り沢山で熱すぎます!!!!!最高!!!!!
綾