たぶん『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズよりのめり込んだかもしれません。ダークファンタジーだけど人間が中心に描かれているからかな？多分そう。
最初からラストまでずーっと面白かった記憶しかないです。ドラゴンが飛び交うファンタジーなのに小さい子供には見せられない大人向け。
中世、暗黒時代のイギリスを連想させるような架空の世界での覇権争い。この世界を統べる「鉄の玉座」を狙ういくつもの氏族たちの興亡が描かれていますが、人間の野蛮な面を包み隠さず描いてるところにこの時代のリアリティがありそう。
三国志みたいに登場人物たくさんで、丁寧に描かれてきたキャラクターが、次の瞬間に容赦なく無残に死んでしまう。これって結構ショック大きかったです。
そして壮大な国取り合戦がちっちゃな小競り合いに感じてしまうぐらいの大いなる脅威がこの物語の世界観をよりディープにしていきます。
って書きながら頭に浮かんだのは宮崎駿の『風の谷のナウシカ』。マイルドな内容に抑えたアニメ映画ではなく原作の漫画のほう。中世ヨーロッパの暗黒時代をモチーフにした群雄割拠な架空の世界で生活様式や文化、歴史、宗教などが深掘りされていて、こっちも負けないぐらい濃密。って書きながら気持ちが宮崎駿の方に傾いてしまうので終わりにします。
