あられ

メディチ シーズン1のあられのネタバレレビュー・内容・結末

メディチ シーズン1(2016年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

15世紀・都市共和国フィレンツェの支配者だったメディチ家。フィレンツェを旅行すると必ず耳にしますね。今作はルネッサンス期のフィレンツェが舞台で、メディチ・リカルディ宮殿、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂やヴェッキオ宮殿などが美しく映し出され、観光気分で鑑賞できるのも素晴らしいです😊

ドラマは必ずしもノンフィクションではないのですが、多少は史実に基づいているので、メディチ家についての歴史を知ることができ、とても楽しめました😊

シーズン1は、メディチ家の地位を確立させた銀行家で政治家、“祖国の父” の称号を持つ、コジモ・デ・ メディチを中心に描いた物語です。まさしく波瀾万丈と言えるストーリー展開で、めちゃくちゃ面白いです。ただ話が唐突に20年前に遡ったりして、鑑賞し辛い面もありました。

この物語は1429年、メディチ家の始祖でコジモの父であるジョヴァンニ・デ・メディチが毒殺されるところから始まります。犯人は誰なのかというまさかのミステリー仕立てw コジモの青年時代の純愛エピソード、政略結婚、愛人、夫婦愛などの恋愛パート。そして、成り上がりのメディチ家を敵視し、失脚させるためにありとあらゆる手段を用いる、旧来からのフィレンツェ支配層の名門・アルビッツィ家や名門で同業のパッツィ家との、手に汗握る謀略戦。コジモの巧妙な処世術など、見所が満載です😊

コジモは芸術にも長けており、ドナテルロにダヴィデ像を作らせて、メディチ・リカルディ宮殿の中庭中央部に飾っていました。ドナテルロが同性愛者だったためかホモの像って言われてましたねw 確かによく見ると、このダヴィデ像には妖しい艶めかしさが感じられます😆

また、フィレンツェの町の中心部にある、ジョバンニの代に着手され、当時未完のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。建設が難しいとされた中心の大円蓋部分は完成しないだろうと言われているのですが、建築家ブルネレスキが、八角形の胴部の上に二重殻構造を持った煉瓦作りの円蓋を載せると言う方法をコジモに提案します。彼は妨害にもめげずに建設し、その甲斐あって、フィレンツェのシンボルになったサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の”ブルネレスキのクーポラ” は、ルネサンス様式を代表する建造物となりました。
あられ

あられ