ドライブマイカーと一緒に借りてきた、古いドラマ。原作が有名なだけあって、なかなかよかったです。

前半は戦前で、わりと和やかな場面が続きますが、後半は戦時中の重い場面、貧しい時代の描写が続きます。

主演は黒木瞳ですが、小栗旬や蒼井優、柄本明など売れっ子や名優が脇を固めていて見所は多く、いま見ても古びてないです。

ただ、戦後何周年記念のドラマとしては、明石家さんまと黒木瞳の「さとうきび畑の唄」の方がよかったです。

色んな出演者でやってたのを実感、田中裕子、松下奈緒バージョンを観て、初めての黒木瞳バージョン。
島の無垢な12人の教え子と新米先生の心温まる絆からの戦火。
数奇な運命を辿る教え子となすすべなくそんな子どもたちを思い遣る女子先生のいじらしさはだれが演じてもグッとくる。
でもこの作品では、ことやんこと蒼井優の演技にやられた。あんな泣きはらしていてそうでいて、悲しくも優しく泣けるなんて凄いなぁ。

当然にいい物語だったけど、とても素晴らしかった。

こんなにも途方もない憎しみにも誰も悪者にしないこの国のいじらしさも嫌いにはなれないな、やはり。

映画に記載。