U-NEXT。

セラピードラマ。
1対1で話すだけのドラマは嫌いじゃないので、おもしろかった。

S4だけど、復活版で別人みたいだから単体で見て問題ない。
私もS3までは見ていない。

　『コロナ禍で生きづらさを抱えてる人に、今まさに観て欲しいドラマ（万人向きではありません）』
　イン・トリートメント、シリーズ化しているようですが、前のものは観ておらず、初めての鑑賞だったのですが、あまりにもリアルすぎて、ドキュメンタリーなのかドラマなのか最初は分からなかったほどでした。
　会話のレベルも高いので、精神医療従事者、教育関係者など専門家にとっても、カウンセリングの勉強になると思います。
　これ、セラピストとありますが、内容は日本でいうところのカウンセラーですね。　
　アメリカのカウンセリングは、誰でも行くものなので、特に精神的に病んですごい障害があるわけでもない、人よりちょっと悩みができたごく一般人が行くところだと思います。
　しかし、誰にでも長く生きてきたらいろんな問題を抱えているもので、それを紐解いていくのはとても難しいところです。
　
　これ、2回観ることをお勧めします。最初は通して観て、次はエラディオならエラディオだけ通して観て、それが終わったらコリンを通しで観て行かないとこんがらがるので、私はそうやって観ました。
　
　ものすごい中身の濃い作品だと思ったし、バチバチ火花を散らす目に見えない心理戦のような場面もあり、何度も巻き戻さないと理解するのが難しいところもありました。そして登場人物どちらの気持ちも痛いほど共感でき、観ていて辛い決断も多かったと思います。
　また、患者の独りよがりな話にイライラさせられて、本当にカウンセラーの仕事の難しさを痛感しましたが、このブルックテイラー、めちゃくちゃ洞察力のあるスーパーカウンセラーなので、展開もドラマティックで凄く良い内容でした。
　UNEXT視聴　オンリーUNEXTですが、他でも配信してほしいです。

コロナ禍のLAで、セラピストのブルックが自身の父が建てた豪邸に患者をオンラインまたは対面で迎えて行う週1のセッションを1話として、時系列でweek1,2,3,4…と追って行くドラマ。10年以上前にS3まで放送されていたようだけど、キャストも刷新されたリブートでのS4であり、過去分は観ていなくても差し支えないようです。

オレンジイズザニューブラックの鮮烈な印象のスーザン役の後、全く違う役柄でのウゾアドゥーバが素晴らしかった。スーザンの後なので、意識的にパワフルで知的なキャラクターを選んでいるのかなと思う。患者役もとても高い演技力だった。

サムネから「私が優しく癒します」的なドラマを想像しそうだが、患者の拒絶や怒りから受容して話す気になりその後、までのプロセスをずっと会話で追って行くので、鑑賞側にストレスがかかることもあり、万人に向いた作品かどうかは難しい。しかし、なぜこの人が今この状態なのか、を探って行くのを観察するような鑑賞感はとても興味深く、気づきも多かった。

セラピストは万能ではない、人間であるということをブルック自身のエピソードを挟むことで浮き彫りにしている。彼女自身も問題があり、彼女自身のエピソードの時は別人のように危うさすら感じる。それを含めていることで、深みが生じていると思う。