ずっと気になりながらようやく観れた作品。
成功することが全てだった凄腕弁護士、仕事の上では順風満帆だった彼がアルツハイマーだと宣告されてしまう。進行する病や難しいクライアントからの仕事を抱えながら自らを反省し、遠ざけてきた過去の事件や家族と向き合い、限られた時を前向きに歩んでいく。
重いテーマでありながら観終わったあとは何故か気持ちが穏やかになれるいいドラマでした。
名優イソンミンさんの演技はさすがの一言に尽きます。『ミセン』の時も思いましたが、温かくて人間臭くて、喜怒哀楽のはっきりした演技が本当に素晴らしかったです。自分の病名を知りそれでも強気だった彼が、遠目に母の姿を見るなり一人涙するシーン。保護者会でみせた息子の為の口頭弁論。何度観ても感動で涙が溢れます。
脇を固める俳優さん達も実力派の方が多くて、特に妻役を演じたキムジスさんの抑えた演技は、妻の悲しみや苦悩そして気丈さがよりストレートに伝わってきてとてもよかったです。
新米弁護士を演じていたジュノは可愛いとカッコいいが良い塩梅にミックス♡ 噂の資料室キスは、いきなりなのに結構ディープで思わずワオとなりました。ジュノ様さすがです。そしてこの若い2人が、イソンミンを必死にサポートしていた姿も印象的でした。
中学生の息子役のナムダルム君も安定の演技。しっかり者だけど可愛いイメージだった彼が、すでに入隊中とフィル友さんから聞いて驚きました。もう20歳、いやそれにしても早い兵役･･。
限られた時間の中で、愛する人へどれだけの思い出と愛を届けられるだろうか。
なんだか自分にも問われているような気がしました。
もう一度観たいと思えるいいドラマです。
