何これこわい、サイエントロジーの勧誘ビデオかと思っちゃった。
主人公がシーズン2の終わりで亡命しなかった理由がシーズン3冒頭で判明するんだけど「母性」って何それ？本当に娘のこと思ってたら自分と一緒に逃げようとするのではなくひとまず娘の安全が確保されている家で大人しくしてもらってた方がいいよね？お前が亡命せずにそこに残ったせいで何人が無駄死にした？こいつずっと娘のため娘のため言いながら実のところずっと自分のことしか考えてねえぞ、不倫略奪する女って所詮こんなもんって言いたいのかな？
作品世界の行動原理が全て母性に帰されるピュアな極端に単純化された母性神話のユートピアになっていてそれはそれでギレアド的というか、こんなに娘のことを思う母で世の中が満ち溢れていたら夫にレイプされている娘を責めるような母というのは世の中に存在しないことになるので私たちの生きる現実の方がよっぽどディストピアになってしまう。そういう皮肉をこめているのでしょうかね？
シーズン2までのノリと違いすぎて主人公が増長しまくっているのに何故か周りの権力者たちも主人公に傅くような謎のカリスマ性を発揮していて宗教怖いサイエントロジー怖いってなりました。お前わがままだわがままだと周囲が言い募るところまではそれな、ってなるんだけど言い募っておきながら結局最終的には皆主人公のやりたい放題に付き合ってしまっているという主人公から見るとユートピア、私から見ると更なるディストピアになってました。
何これこわい。『ハンドメイズ・テイル』ってこういう世界観のお話だった？Colaboへの嫌がらせとか経口中絶薬周りの話とか今我々が生きているこの日本社会の方がよっぽどディストピアに見えた。これ見て怯えてる人現実見なよ、私たちが生きさせられている世界の方がよっぽどディストピアだし現実にディストピアに生きている人々はそのことに大変に気づきにくい。それがリアルでそれが生きるってことですよ。FUCK🖕
