Avengers

ホークアイのAvengersのネタバレレビュー・内容・結末

ホークアイ(2021年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

トリックアローの宝石箱や!

シャンチー・エターナルズと、いわばMCUらしくない新作を続けて見ていたせいか、クリントが画面に映った時は実家に帰って来たような安心感を感じたし、ニューヨーク決戦やロジャースザミュージカルなど、序盤にMCU要素をまぶしてくれたことでスムーズに物語にのめり込むことができた。

見る前まではそれほど思い入れのあるキャラではなかったクリントだが、家族愛溢れる父としての姿や、面倒見の良い兄貴肌を感じさせるシーンを見てより好きになったし、何といっても戦闘シーンがカッコ良すぎた。
百発百中の弓の凄腕はそのままに、様々な種類の矢を駆使して戦う姿は新鮮で見ていて楽しかった。特に「ピム」・「スターク・インダストリーズ」と書かれた矢には大興奮。

物語は「ブラック・ウィドウ」と同じく、自身の過去を清算するお話。
ナターシャを救えなかったことへの喪失感や、ヒーローとしての道を外れてしまったローニンとしての暗躍の日々等忘れがたい過去はあるけど、それらと向き合って前に進まなければならない。その大きな一助となっていたのがケイトビショップだった。

序盤は軽口を叩く無鉄砲な彼女を好きになれるか心配だったが、クリントが心を開いていくのに比例してどんどん好きになっていった。クリントはもちろん、エレーナとのシーンもお気に入り。

クリントとエレーナの和解の仕方には呆気なさも感じたけど、和解したこと自体がなによりも大事。2人の対立なんてナターシャが1番望まないだろうしね。
エレーナが呆気なく許したように見えたのも、最愛の姉の死を受け入れられず、だれかのせいにしたくなる時にヴァルから「クリントのせい」と告げられ、確たる証拠は無かったけれど信じたいものを信じた後ろめたさが少しあったのかな〜、なんて妄想した。
しかし、「ナターシャ」という言葉ひとつ出てくるだけでも、未だに大きな喪失感が襲ってくる。クリントだけじゃないよ、みんなナターシャに会いたいよ…

キングピンの登場には驚いたとともに、すっかり影が薄れてしまっているフェーズ4以前のスピンオフドラマも「MCUの一部だよ」とマーベルスタジオが発してくれているようでとても嬉しくなった。
あのまま死んだとは到底思えないので再登場期待しています。
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