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CREEPSHOW/クリープショー シーズン1の消費者のレビュー・感想・評価

2.7
・鑑賞期間
6/24〜6/30

・ジャンル
ホラー/オムニバス

・あらすじ
第1話
「灰色のかたまり」
嵐が迫る晩、父リッチーの為にビールを買いに町の商店へとやってきた少年ティミー
父の様子が変わった事から家に帰りたくないと言う彼から店主のパーマリーはリッチーの様子について話を聞き出していく…
妻の死を受けて憔悴の末に酒浸りになってしまったリッチー
その結果、仕事もクビになり酒飲み競争で生計を立てる様になりアルコール依存は悪化の一途を辿っていった
それと共に体にも異変が起き始め、光や冷えを避け家を出ずに過ごす様になるのだがリッチーの喉の渇きは酒だけでは潤せなくなり…

「首の家」
ドールハウスに夢中な少女、イーヴィーは人形の家族にスミススミスと名付け日々遊んでいた
しかしある日、中を除くとそこには見覚えの無い人形の生首が…
以降、人形達は目を離した隙に動く様になり生首に怯える様子の彼らを助けようと彼女は警官の人形をドールハウス内に追加
それでも人形達の動きが止まる事はなく後日、警官は斬首された姿で発見され…

第2話
「バッド・ウルフ・ダウン」
ドイツ兵に追い詰められ森の中にある無人の警察署へと退却してきたアメリカ兵の部隊一行
中には2つの遺体、瀕死の男、獣の足跡らしき血痕、そして檻に閉じ込められた1人の民間人女性がおり隊員のリヴァースは突然掴まれた事から彼女を誤射してしまう
突発的に起きた事故によって彼らはその場を逃れるチャンスを失うのだが軍曹のクイストは仲間達を檻へ閉じ込め1人、合流地点へと向かってしまう
途方に暮れる残された隊員達に女性は自らの正体を語る
彼女は狼人間だったのだ
そうこうしていると間もなく息子を殺されたドイツの親衛隊大尉が報復を目的に彼らを包囲
そしてタルビーは狼女を利用して対抗する事を思いつき…

「指」
ウェブデザイナーとして働くがほぼ無職の様な状態でローンと家だけを残し家族に捨てられてしまった男性、クラーク
彼が趣味として捨てられた物を集める為に歩き回っていると正体不明の獣の指を拾う
その指は徐々に体を復元していきやがて1匹の獣として人間の心臓を持ち帰り姿を現す
その後、心臓の主はクラークが憎み続けていた元妻のサマンサである事が判明
思わぬ味方を得たクラークは獣にボブと名付け飼育し始める
その後もボブはクラークの憎む者を識別し次々と殺しては体の一部を持ち帰り続けるのだが…

第3話
「ハロウィーンの夜」
ハロウィンの夜、お菓子をかき集めに街を回っていく高校生グループの面々
一見普通の彼らに対し住民達は強い恐怖心を示していた
行く先々で同様の反応を見せる人々
果たして一行が過去に住民達へもたらてきた惨劇とは何なのか?

「スーツケースの男」
実家への帰省から寮に戻ってきた高校生、ジャスティン
彼はその晩、信じられない物を目にしてしまう
空港から持ち帰ったスーツケースの中に異常な体勢で閉じ込められた男性がいたのだ
何者かに追われている様子の男性は逃げる為、ジャスティンに外へ出す様に懇願
しかし簡単に体が出せるはずもなく作業は難航
やがて男性は痛みを感じるのと共に金貨を吐き出し始める
信じられない出来事に困惑していたジャスティンだったがルームメイトである友人、アレックスと元カノ、カーラの登場によって事態は一変する
金貨を目当てにアレックスが男性を痛めつけだしたのだ
金に目が眩んだジャスティンとカーラも拷問に加担
3人は金貨を売った金で豪遊を始めるがアレックスとカーラの行動はエスカレートしていき…

第4話
「案山子」
兄に度重なる暴力を受けてきた少年、ハリー
逃げる様に川辺で釣りをしていた彼は再び執拗に兄に追い詰められていく
そしてハリーは森へと走り去り、立入禁止とされていた土地で身を守るべく案山子に刺された鉄パイプを抜いて廃屋へと逃げ込む
それが案山子の魂を封じていた物だとも知らずに…

「リディア・レインのパートナー」
投資ファンド会社のCEO、リディアは迫る大きな仕事に向けて男性社員、トムをCFOに指名する
彼女の決定に怒りを露わにする恋人、セリア
自身の出世の機会が男性に与えられた事がセリアには我慢ならなかった
リディアを口汚く罵るセリア
やがて口喧嘩は揉み合いに発展し、押されたセリアはリディアのトロフィーが頭に突き刺さり死亡してしまう
リディアは偽装工作を謀るが遺体を動かしていると大地震が発生
エレベーターに閉じ込められた彼女は更なる恐怖に追い詰められ…

第5話
「手の夜」
夫を殺害した女性、アンジェラ
彼女は逃走中、車の横転により片手が砕けてしまう
残った力でどうにか助けを求め近くにあtら葬儀社を訪ねるが直後に気絶
目覚めると損壊していた2本の指が切断され全身に手当てをされていた
治療を施した男性、ウィットロックに逃走車両を要求するアンジェラ
しかし彼はその前に見せたい物があるという
そして彼女が目の当たりにしたのは何者かの切断された手だった
その手には不思議な力が宿っており、3つまで願いを叶えてくれるのだそう
話を信じない彼女に対してウィットロックは亡き妻、マージョリーにまつわる指の引き起こした過去を語り出し…

「マスキー・ホラーの暗黒時代」
マスキー・ホラーという街で市長を市長を務めてきたレスターは新市長、ロティによって支援者達と共に投獄されていた
彼らの罪状はレスターによる突如発生したゾンビを利用した恐怖政治とそれに加担したという物だった
彼は命乞いや罵声をロティ達にぶつけるが何一つ聞き入れられる事はなく、やがて自身が行なってきた蛮行と同様のやり方で自分達も処刑される事が明かされ…

第6話
「スキン・クローラーズ」
兼ねてからサプリを度々購入していた事からお得意の客としてスローン社に招かれた小太りの男性、ヘンリー
彼がやって来たのは施術時に全く痛みもなくその後もダイエットが不要になるという触れ込みの痩身技術、スキンディープの説明を受ける為だった
しかし彼は道具となる生物を目にした事で利用を取りやめる
2週間後、変わらず肥満のヘンリーは施術を受けた彼以上に肥満だった女性、ケリーと再会し衝撃を受ける
以前の面影がないほど痩せ美女と化していたからだ
美貌を手にし、スローン社のイメージモデルに採用されたという彼女は生放送のテレビ番組にモニターとして参加しないかとヘンリーを勧誘
それを承諾した彼は日食の迫る日、番組に参加するが施術を目前に利用者達の身に起きたおぞましい変化を目にする事となり…

「霧のシャンプレーン湖畔で」
街が濃霧に包まれたある日の事
少女、ローズは街の湖畔にいるとされるUMA、チャンプを巡って母と口論していた
彼女の亡き父はチャンプ捜索に金や時間を全て注ぎ込んだ後に死んでおり母はその過去を忘れたがっていた為だ
父を全否定する母
父が捜索に明け暮れていた頃から家に住み着き家族を支配する飲んだくれの男、チェット
そんな家に嫌気がさしたローズは近くの森へと逃げる様に走っていく
その先に待ち受けていたのは父が探し続けたチャンプの死骸だった
思わぬ出来事に喜び、彼女を追って来た恋人のトーマスと共に死骸の写真を撮っていたローズ
しかしそこにチェットもやって来て…

・感想
監督をジョージ・A・ロメロ、原作をスティーブン・キング、特殊メイクをトム・サヴィーニが担当し開始されたオムニバスホラーシリーズ「クリープショー」の3作目から16年の時を経て製作されたドラマシリーズ版

原作映画シリーズからしてホラーコミック誌に掲載されたエピソード群という設定もあって大分、子供向けな印象がありしっかり怖いと思える作品が少なかったので当然と言えば当然ながら今作も全体的にパッとしなかった印象
設定や展開は面白いんだけど肝心の恐怖描写がどうにもちゃちなんだよなぁ…
総合的なイメージとしてはホラー風味を強めてポップにした「世にも奇妙な物語」の様な感じ

そんな中でも悪くなかったのは第1話に収録された「首の家」と第4話に収録された「リディア・レインのパートナー」の2つ
どちらもそこまで怖くはないものの光る部分はあった
前者は設定、後者は殺された恋人が追い詰めていく姿の不気味さが割と好き
特に「首の家」ではドールハウスや人形を売る店にさり気なく映画の方でなく本物のアナベル人形のレプリカが飾られていたのがニクい演出

一応、2ndシーズンもいつか観るつもりだけど今作が微妙だったから大分先になるかも…
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