えぬ

優雅な一族のえぬのレビュー・感想・評価

優雅な一族(2019年製作のドラマ)
2.5
最初の頃は誰よりも頭が切れて気の強いヒロインが結構かっこよくビシバシやらかしてくれて痛快で面白かったけど、だんだんとヒロインの言動が大人しくなってしまってからは面白さが減ってしまった。イム・スヒャンとイ・ジャンウは二人とも演技力がしっかりしている人たちだし、この二人がタッグを組んで突き進んでいくところはとてもよかった。長身でスタイル抜群なイム・スヒャンのゴージャス・ファッションは見ているだけでも楽しい。しかし(原題は「優雅な家」だったけど)、こういうお金持ちの家もいろいろあって大変だなというかなんというか。韓国も財閥に対する世間の目がどんどん厳しくなっているので、カネに物言わせてやりたい放題も、だんだんと難しくなってきそうな気がするが?

劇中で大事な役を演じていたペ・ジョンオク、「ライブ」みたいな警察の青少年・女性課のトップぐらいだとリーダーシップにチャーミングさがさりげなく光ってちょうどいいのだけど、こういうラスボス的な大物の役を演じるにはちょっと弱かった。顔立ちや背格好も持つ雰囲気にもゴリゴリなカリスマ性ないし、声も弱ければしゃべり方もねちっとしているというか、別に不快とかではないのだが、度胸の据わったダークな人物にも、つわものどもを大勢を従えるものすごい人物にも到底見えないし、あまり有能そうにも感じない。それどころか強そうにも見えない。ここぞという時に迫力ないわ決まらないわ…で場が締まらないことこの上なかった。なのでドラマ全体もちょっと小粒でチープになってしまったような?もちろん脚本自体にも弱さが多分にあるんだけど。この役がこの人でなかったらもう少し面白さがUPした気もする。主役二人が割とお似合いで良かっただけに、何だか残念。

あと悪役なはずの人たちを変に美化するようなラスト、これがガッカリどころではなかった。そういうの、要らなくない???
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