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ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~のカルピスのレビュー・感想・評価

3.5
ヘイリー・スタインフェルドさんのエミリー・ディキンスン役がメチャクチャ合っててまさにハマり役!

1855年の南北戦争が俄かに勃発しそうな雰囲気を出し始めた時代を生きるエミリーディキンスンの半生を描いたドラマとなっており、作風がとてもPOPで現代の曲を使って、当時のエミリーや若者達の心情や社会性を分かりやすく見せてくれる作りが上手い!
いや〜楽しい!

詩人として生きてきたいエミリーにとっては、とても生きにくい時代。
女性が生きていく人生の選択がとても少なく、知性や好奇心を表に出しては行けない時代の呪縛の中で、エミリーがどうやって過ごして行くのか?
決して暗い話にはならずに、基本は笑える要素満載で展開されるのが楽しい。

ま〜意外とエミリーよりも、友人であるスーザンの方がなかなか肩身の狭い思いをしながら生きてる感じがして、1番生きる選択が他人に委ねられてしまってる女性な気がするな〜

あとエミリーの妹ラヴィニアが賢く、エミリー同様にいろんな才能を秘めてるはずなのに、好きになる男に対してはダメな感じが面白い!
自画像を描いてもらうのに雇った画家が、ちょっと有名な画家さんなため、雇い主のオーダーを無視して自分の描きたい絵を描く人を雇ってしまう所も笑える。

今の所S3まで配信されているが、どこまでエミリーの人生を描くのか楽しみではありますね。
ま〜まだ母親が完全に寝たきりになっていないため、そこまで暗い話にはなっていないが…どこまでコメディとしての面白さが続けられるか気になりますな。
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