ShinMakita

ローマ警察殺人課 アウレリオ・ゼンのShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.8
Amazonプライムで観る「ローマ警察殺人課 アウレリオ・ゼン」


(第1話)
ローマ市警察殺人課警部アウレリオ・ゼンは、アラフォーの孤独な男。妻に逃げられ母とアパート暮らしをしており、同僚たちともあまり仲は良くない。というのも、ベネチア人で真面目で高潔、賄賂を受け取らない人間だったからだ。そんな彼が、地方の山荘で起きた殺人事件の再捜査を命じられた。被害者は実業家ファソ、逮捕された容疑者はそのビジネスパートナーのファヴェローニだ。ファヴェローニは自白もしており有罪は確実だったが、公判直前自白を撤回してしまったのである。上司からは、警察の威信をかけてファヴェローニ有罪の確たる証拠を掴めと厳命されるが、ファソと繋がりのあった内務省からは、負けるかもしれない裁判は回避するのが国のためだからファヴェローニを釈放しろと命じられてしまう。相反する命令に悩みながら山荘へ出張するゼン。そんな彼に、過去の事件で恨みを抱くギャング親子の魔の手が忍び寄る…

(第2話)
深夜、テヴェレ川に架かる橋から男が飛び降り自殺をした。男の名はルスパンティ、貴族の末裔だった。当直でもないのに何故か現場に呼び出されたゼンは、またも内務省の役人に捕まり自殺事件を担当して迅速に処理するよう命じられてしまう。翌朝ルスパンティの部屋を捜索しようとしたゼンだが、すぐさま新進気鋭の検事ピルロに呼び出され、事件を他殺の線でも調べるよう指示されるのだった。再び板挟み捜査をすることになったゼンは、やがて「カバール」と呼ばれる秘密結社に辿り着く。

(第3話)
大企業の総帥ミレッティが誘拐された。身代金を運んでいた社の法務担当ピロッタは射殺されてしまい、犯人と繋がる線も切れてしまった。超堅物の新課長ヒューバーと共に内務省に呼ばれたゼンは、この事件の捜査を任されてしまう。何とか犯人を見つけだし、再交渉してミレッティを助けださなければキャリアは終わると宣告されたゼンは、クセのあるミレッティ家の人間に翻弄されながらも捜査を開始する。



……BBCのミニシリーズドラマ「ZEN」。真面目な正義感の強い刑事…と思われている主人公。「思われている」というのがミソで、内務省も検察も彼なら意のままに操れると考えるんですが、実はこの男、結構腹黒いんですよ。清濁飲み合わせキャラというのが魅力です。職場の人妻タニアとのロマンスも面白いです。バカ刑事ファブリの存在もアクセント^_^
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