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さくらのtubameのレビュー・感想・評価

さくら(2002年製作のドラマ)
1.8
日系アメリカ人4世のさくらが飛騨高山の中学校で教師となり、周囲の人々と交流する姿を描いた2002年の作品。
ヒロインの日常を描く王道の朝ドラという感じなのだけど、正直全然合わなかった。
感想かなり辛口なのでファンの方の閲覧推奨しません。


これはドラマチックだったり、スピーディな展開だったりする近年の朝ドラに慣れてしまったことも要因とは思うのだが、狭い世界の人間関係でライトな話を繰り返すので自分には面白く感じられなかった。特に終盤はさくらと桂木の恋がどうなるのかという話を何週にも渡って延々と見せられたのがしんどい。どうせうまくいくんだから早く片付けてくれ...と思ってしまった。「ひらり」「ひまわり」でも終盤似たような尺伸ばし傾向が見られたので、モデルなし作品にはありがちなのかな...。ただ、本作に関しては自分がハマる要素がなかったので、よりきつく感じられたのかも。
さくらは日系人という設定だけども、現代のような多様性という概念は薄い(ない?)頃なのでその辺りの配慮や繊細さは皆無で、登場人物みんな平気で「日本人だから~」「アメリカ人だから~」みたいな決めつけ語っぽいことを言うし日本賛美の面も強いので、時代性を考慮して視聴する必要があるかと思う。
中盤で出てきた校長の男女論にしても、良いこと言ってる風ではあるんだけどやはり当時の限界が見えたり。
ただ時代性を汲んだ上でも個人的にあまり面白いポイントを見付けられなかったというのが正直な感想だけど...。


最後の方、桂木先生がさくらは日系人の象徴とか雑すぎる発言するし、校長も君はサムライだとか言い出すしで迷言だらけで逆に笑ってしまったところはあった。
あと理事長はいい加減執着心が強すぎて怖い。いい話風にしてるけど勘弁してくれ。
高山の風景が綺麗ということと、まだ新人の長澤まさみが可愛かったことと、野口五郎が想像以上にコメディ俳優としてハマってたということは良かったと思う。
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