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不適切にもほどがある!のtubameのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.2
昭和の頑固親父・小川市郎がタイムマシンで令和に行き、価値観の変化に四苦八苦しつつ自分をアップデートしたりしなかったり、という物語。
クドカン作品は大体好きだけど、これも観るのが毎週楽しみな作品だった。自分がタイムトラベルものが好きなのも大きかったかな。


社会派コメディの社会派の部分が注目されていた印象だけど、個人的にはそこの観点ではツメが甘いかなという印象(自分としては「ゆとりですがなにか」「俺の家の話」の方が社会派寄りと思う)で、あくまでエンタメで多少考えさせられる要素がある作品と捉えていた。
いつの時代に生まれても楽とかないし、その環境で頑張るしかないのでお互いに少しずつ配慮し合いましょうねという結論に達したのは、数多あるノスタルジーに浸る作品とは一線を画す内容で良かった。過去がいいとか今がいいとかそんな単純じゃないよな。
優等生っぽい締めだな~と思いつつも、まだまだ続きそうなファンタジックな展開が起きた最終回が良かった。あれは未来が変わるって信じてもいいのかな?


時代のギャップを逆手に取って今じゃ言えないワードをバンバン出すのは書いてて楽しいんじゃないかな~と思って観てた笑
特徴の一つであるミュージカルパートも上手いんだか下手なんだかみたいな絶妙な案配が面白かったし、ストーリー面でも過去と現在がリンクしていく仕掛けが巧く惹き付けられた。
主演の阿部サダヲはじめ、俳優陣もハマっていて魅力的だった。特に渚のお父さん、キヨシ、純子が好きだった。
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