ルイス・クー主演のタイムトラベルもの＋歴史もののSFコメディ。
いわゆる武侠小説の映像化… らしいけど、とにかくめちゃくちゃ面白くてビックリ。
全40話と長いのに、先が気になってどんどん観ちゃった。
武侠モノには思い入れはないんだけど、SFコメディ＋歴史モノというジャンルが見事に好みでどハマりしてしまった。


要人警護の精鋭が揃う部署に所属するエリート警察官の主人公、項少龍（ホン・シウロン）。
長い付き合いの恋人との結婚を渋っていたところアッサリふられ、彼女は他の男性と結婚。
失意の少龍のもとに、タイムマシンを私費で研究・開発した富豪が現れ、「被験者として過去に行き、秦の始皇帝の即位の場を写真に撮って戻ってくれたら、恋人が結婚する前の過去に戻してやる」と持ちかけるが……
というのがイントロダクション。
が、お約束でタイムトラベルは狙い通りには行かず、始皇帝即位の数年前の紀元前250年に到着。
少龍は戦国時代末期を生きつつ、始皇帝が無事即位するよう奔走することに…


放送当時31歳のルイス・クーがとにかくめちゃめちゃ美形で格好良い。
若い頃の作品をだいぶ観たけれど、項少龍はダントツの美しさで端正な美形っぷり。
作中で、項少龍がとにかくモテまくるのも納得w
顔が良いうえにエリート警察官設定なので運動神経も良く武術も剣術もすぐに習得。加えて大学（中退して警察官になる）では物理を専攻していた頭の良さ。
さらに義に厚く誰に対しても差別せず接し悪には屈しないんだから、そりゃ敵以外は老若男女みんな少龍のことを好きになるよ笑
チートなモテキャラなのに、女心がいまひとつ分かっていないのはご愛嬌。
未来人であることを特に隠さず、英語や日本語まじりで喋る飄々としたキャラクターも、コメディっぽさを増していて面白い。

今作のもう一つのポイントは、後の始皇帝・嬴政（えいせい）役を、『トワイライト・ウォリアーズ』主演のレイモンド・ラムが演じていること。
設定に捻りがあるのでいろんな面を演じないといけない難役なのに、しっかりとこなしているのがすごい。
少龍と師弟関係にありつつ、権力を得るに至って徐々に暴君となり、袂を分かつことになるのが切なかった。

この2人以外にも、女性キャラクターも良いキャラクターがたくさんなんだけど、登場人物が多くて書ききれない…
歴史上の人物が多数登場したり、オリジナルキャラクターかと思った人物が後々実在の人物と繋がったりするなど、歴史ベースフィクションならではの面白さも堪らない。
そして、私自身が戦国時代の歴史に興味があるので、まさにドンピシャで好きになるしかないドラマだった。


そしてこのドラマ、ルイス・クーの製作会社で映画版を製作済みで、トレイラーは数年前に公開されたものの、本編はまだ未公開。
2026年1月公開を目指して動いているらしいから、ぜひ無事に公開されますように。
そして日本でもぜひぜひ上映してほしい…！（映画祭で、とかじゃなく全国で普通に公開してほしい。）
このTV版からどう話を膨らませるのか気になるよー！ あと今の年齢のルイス・クーが項少龍を演じるとどうなるのかもとても観たい。
加えて、このTVドラマ版もDVD再リリースか配信するかしてほしい。とにかくめちゃめちゃ面白いドラマなので。

めっちゃ好きな香港ドラマ。タイムスリップものってよくあるけど、これは特に好きなやつ。

けっこう時代劇イジりがすごくて笑える。そして、なんせ古仔のキャラがいい。

たぶんこの先も何度も見返す。

記録用。

最高～。