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アウトサイダーのfunのネタバレレビュー・内容・結末

アウトサイダー(2020年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

好き嫌いが別れるかもしれませんが私は好きでした。
スティーブン・キングの作品って、
二重人格、精神障害、地球外生命体、なんだかわからない奇妙なもの、などなど豊富に見えてよく似た設定が多いのですがまだその切り口あったんですねって。
しかも出だしはいいのに収拾つかなくなった挙句に打ち切りだの、なんの解決もないまま終了というものも多くガッカリパターンが大変多い。

今作は、最初の容疑者以外知った顔もいなければ(私はですが)みんなちょっと疲れ気味の地味なおじさんばかり。
10話しかないし、正直パッとしないのかもなーと全く期待してなかったのですが、
さすがゲームオブスローンを世に送り出したHBO!
1話40分や45分に無理無理収めるのではなく、場合によっては60分以上費やして丁寧にラストまで作り上げてくれました。
派手な展開はないですが、ホラー、スリラー、サスペンス、心理的な物が好きな人にはおすすめです。
音楽はほとんどなくて、ドウン、ドウン,ドウンという脈打つような音と、不規則な弦楽器の音しか入らないのですが妙にあってて雰囲気作りも良かったです。

ここからネタバレ!含みます。
語りたいことがいっぱい!










久しぶりにキングの作品でラストに見てよかったーっておもいました。
ドッペルゲンガーを匂わせながら各地のおどろおどろしい民話に絡めていたのは、中盤まで、また地球外生命体的な展開か、、、と思っていたところへちょっとした変化球。
いくら証拠や証言で、こいつが犯人で間違いないと逮捕したとはいえ、そのことが間違いであったことへの懺悔のように謎とそれを消滅させるためにおじさんたちがそれぞれ頑張るところがおとなのルーザーズクラブのようで応援したくなる。
最初は見分けのつかないおじさんたちも後半、この枯れ具合がなかなかいいな、とか話がわりとよくわかる柔軟なところが好感モテたり。なんだかんだと行動力と団結力はありますし。
こういうストーリーで恋愛パートがあると
なんだかしらけてしまったり、余分だなーーって思うことも多いのですが、今作のホリーとアンディの関係性はとても微笑ましくて
どんよりとした雰囲気のなか少しの癒しになりましたが、、、。
また、一緒に捜査してもいいぞと言ったように、私もまたコンビで続けて欲しいなって思いました。
寂しい辛いことも多かったラストも希望が持てる展開につながっていたところが救い。
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