さく

ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナーのさくのレビュー・感想・評価

4.8
見る前から前作と比較してマイナス評価しているのをちらほら見かけたけど、もしかしたら前作のホラー要素を期待した人ががっかりしたのかな。ヒューマンドラマ部分を期待していた者からすればヒルハウスに匹敵するくらい最高だった。

ストーリーがいくつもの層になっているから、台詞、言動、それらの繋がりを考えれば考えるほど面白い。例えばヘンリーおじさんがフローラに「顔のない少年に話を作ってあげよう」って言った台詞が、”語り手”と”池の女性”にも繋がっているとしたら、本当に起こった話なのか全くの作り話なのか、という不確かさが生まれる。どちらだとしても切なく悲しい。

最後のエピソード。知らない間に登場人物にどっぷり感情移入していたから、嗚咽号泣は避けられなかった。本当に上手な作者だなあと感服したし、どんどんファンになっていく。

フローラ役の子もだけど、マイルズ役の少年の演技、凄すぎないか?おっそろしい子役がたくさんいるなあ。
さく

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