ーcoyolyー

ジェイン・エアのーcoyolyーのレビュー・感想・評価

ジェイン・エア(2006年製作のドラマ)
3.5
ドラマで50分+4って尺足りないんじゃないかな、この倍は必要じゃね?と思ってたら案の定朝ドラとか大河ドラマの総集編見てるくらい駆け足であらすじ追うくらいのことしかできない感じで、このペースで終盤のセント・ジョン、メアリー、ダイアナ兄妹のくだりどうするんだろうと思ったら最終回駆け足どころか猛スピードで色々はしょってギリギリまとめ上げた感じだった。尺足りないのはわかるけど、ジェインが記憶喪失騙ったとか伝道先がインド→南アフリカとかする必要ない改変してたの謎。セント・ジョンが結構キャラ崩壊してたというかジェインもロチェスター様も微妙に私のイメージではないけど許容範囲程度だった役者さん、セント・ジョンに関してはギリシャ彫刻のようなハンサムと言われてるのに全然そんなことなかったよね!?最終回、走ったそばから道が崩壊してるけどなんとか渡りきりました!って感じでしたね。

映画の尺だともう全部やるの無理だろうなと割り切りできるけどもドラマ化では中途半端な尺だったので思い切りよくできなかった印象です。結婚の裏に隠された秘密発覚から原作はスピードアップして色々詰め込まれるけど、そこでうまくギア入らなくてドラマはどんどん陳腐になってったのが残念だった。

ただ、明らかに尺の問題な部分がほとんどなのでそんなに文句は言えないです。

私、遥か昔にシャルロット・ゲンスブール版「ジェイン・エア」を見た記憶がかすかにあるのですが、舞踏会の時に隅っこに佇むシャルロット・ゲンスブールしか覚えてないんですが、あの映画でなんでフランス人のシャルロット・ゲンスブールが英文学のブロンテ姉妹作品に抜擢されてのかずっと謎だったの。でも今回原作読んでこの映像化見て「ああ、ジェイン・エアはフランス語堪能じゃないとできないんだ。よく考えたらシャルロット・ゲンスブール母親はイギリス人だしそこまで突飛な配役じゃなかったんだ」とようやく気づきました。
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