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ここは今から倫理です。の天のネタバレレビュー・内容・結末

ここは今から倫理です。(2021年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

10年前に「海賊戦隊ゴーカイジャー」でゴーカイブルー役だった山田裕貴主演。
高校の倫理の教師高柳先生と、色んな悩みを抱えた生徒達との交流物語。
原作はコミックらしいです。こちらで試し読み可。
https://www.cmoa.jp/bib/speedreader/speed.html?cid=0000139402_jp_0001&u0=1&u1=0&rurl=https%3A%2F%2Fwww.cmoa.jp%2Ftitle%2F139402%2F

山田裕貴の薄っすら青い髭剃り跡が気になって気になって(; ´д`)


第2話、母親と2人暮らしの間という男子生徒、母親が仕事で夜遅くまで帰宅しないため暇を持て余し夜な夜な遊び歩いてしまい学校では寝てばかりいる。
高柳先生はキルケゴールの「不安は自由のめまいだ」という名言を紹介、彼に自由な時間があり過ぎて不安だから深夜に出歩いてしまうのだろうと話し、深夜に出歩くより映画を観ないかと勧める。

「映画に縛られる2時間は、自由は無いが不安もない。」

という高柳先生の言葉にハッとさせられました。確かにやる事が決まってないと落ち着かないし、無駄に自由度が高いゲームをやると何やっていいか分からず不安になってマップをウロウロしてしまうとか思い当たる節があります。
ちなみに間君は母親のコレクションから「雨に唄えば」を選んで観ていました。明るくて前向きになれるし良いチョイス。
他に「サウンド・オブ・ミュージック」「踊る大紐育」「オズの魔法使い」「マイ・フェア・レディ」「私を野球に連れてって」なんかがありました。母親はミュージカル好きの設定かな。

第5話、保健室登校の都幾川役、板垣李光人は「仮面ライダージオウ」にウール役で出てました。本作では華奢で中性的なイメージを活かした良い役でした。しかし同性である教師に過剰なスキンシップするし「ギュッとして…」とハグを求めるしで闇が深いキャラだな(ヽ´ω`)

第7話、クラスの団結力が強すぎて「ウチらのクラスはみんな仲良し!行事とか全力で青春しよ!ズッ友だょ!」的なノリが疲れる、という主人公の気持ちにめちゃくちゃ共感した。同調圧力大嫌い。

第8話、前回クラスチャットを抜けたことでいじめや無視されるようになった逢沢いち子。彼女はどうするのが最善なのか倫理の時間に話し合う。卒業式や大学合格のシーンは、つい先日の我が子の時を思い出してジーンときました。が、それ以上にいち子が高柳先生に告白するシーンに泣けた。「先生が私を振るのを、私の若さのせいにしないで!だってそれは、私のせいじゃないもん!」に目から汁が…‎(*꒦ິ⌓꒦ີ)
茅島みずきちゃんを振るとかお前正気か高柳(#ΦдΦ⊂彡☆))Д´) パーン


自分は高校生の時世界史選択でしたが、「お風呂なのにカラカラww」「マンコ・カパックww放送禁止ww」などと真面目に勉強していた模範的な生徒でした( □`ω□)b✨


〜〜〜〜〜〜以下劇中の名言メモ〜〜〜〜〜〜〜〜
第1話:「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」マックス・シェーラー
「善なるものは吾これを善とし、不善なるものも吾またこれを善とす。徳は善なればなり」老子
第2話:「不安は自由のめまいだ」キルケゴール
第3話「絶えず自分を鏡に映し美しければそれにふさわしいものになるように、見にくければ教養によってその見にくい姿を隠すように。魂をよくしなければ人間は良く生きることができない。」ソクラテス
第4話「人間は気ままに生きると争う悪になる」カント
第5話「身体とは”生きられた”身体だ」メルロ・ポンティ
第6話「他者への没頭は、それが試練であれ、妨害であれ、愛情であれ、憎悪であれ、つまるところ自分から逃げるための手段である」エリック・ホッファー
第7話「常識は既に或る信仰である」三木清
第8話「最大多数の最大幸福」ベンサム
「人間は考える葦である」パスカル
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