ソラアユム

サンクチュアリ -聖域-のソラアユムのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.8
題名:サンクチュアリ-聖域-
鑑賞日時:2023年6月6日
鑑賞方法:NETFLIX
評価:4.8(MAX5.0)

『喧嘩や柔道が強くても土俵の上では何の役にも立たねぇ!おめえは押すことすらできねぇんだよ!』
 

鑑賞期間:2023/5/28~2023/6/6
2023年20本目

≪良≫
 面白かった。間違いなく2023年を代表する日本ドラマ…どころか、日本が誇るNETFLIXオリジナルドラマになること必至。喧嘩と柔道は強い無骨な男が伝統を重んじる格式高い角界に挑む様を描く痛快エンタメ。

 特筆すべきは土俵上で繰り広げられる取り組みの描写。圧巻の一言に尽きる。スローモーションを多用しながらも、テンポを損なわない凄まじい緊張感と駆け引き、迫力がつまった取り組みの描写が秀逸だ。主人公の猿桜が所属する猿将部屋の個性的な面々、ライバルたちのキャラ付けも見事だった。静内という化け物キャラを絵面の説得力で魅せる。

 角界をぶっ壊す型破りな主人公と王道のエンタメストーリーが見事なまでに噛み合っている。クソガキだけど憎めない主人公の猿桜を演じた一ノ瀬ワタルを筆頭にキャスト陣にも拍手を贈りたい。土俵での取り組みの後のカメラ目線でのWhy?ジェスチャー、最高じゃないか。挫折、努力、再起が詰まったEp7の少年漫画的カタルシスも至高である。

≪悪≫
 忽那汐里演じるヒロインが記者という立場ながら、猿将部屋に肩入れし過ぎなのは少し気になった。一緒に稽古に参加したりはちょっと…

≪まとめ≫
 S2待望の一作である。キャスト、製作陣の方々!ごっつぁんです!


以上