数年前から妻が相撲にハマり出したということで本作も。相撲×ヤンキーの相性がいいのは元大関・千代大海のエピソードしかり漫画『バチバチ』の評判等で立証済みだけど、こういう身内の不祥事で頭を下げるエピソードとかは日本のドラマを見ている感がある。まぁ、角界では最近も暴行事件で引退した関取がいたりするので実情がどうかは何ともな感じですが。
主人公の猿桜が再起するまで時間がかかるせいか中盤の停滞感はあったものの総じて面白かった。印象的なショットの多くが公園でのシーンに集中しており、静内と桜が同時に映ったシーンの完璧さは随一。主役の面々ももちろん重要ではあったものの、静内役の唯一無二さはやはり本作の肝。ジョンウィックの最新作にも出ていてびっくりした。
登場人物の掘り下げかたには多少微妙さを感じたり（特に女性陣）カタルシスの無い不快さもあったりしたけど、最終的に「現役時代のピエール瀧」という強烈なパワーワードが全てを持っていった感はある。
