【世界の頂を目指して】74点
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監督:トークィル・ジョーンズ
製作国:アメリカ
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:111分
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インドとネパールの国境付近には8000m級の山々が連なっています。なぜこの付近に高い山が集中するのかというと、今から約5000万年前にインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突したことにより形成された山がまだ険しく残っているためです。それにしても8000mを越える山が14座もあったのは知らなかったです。山の頂を制すというのはロマンあふれる話。これを目指して今までどれだけの登山家が挑戦し、成功はたまた失敗してきたことか。世界一の山エベレストは標高8848m。これを世界で初めて制したのはエドモンド・ヒラリーと地元シェルパ族のテンジン・ノルゲイの二人。でも、ここからも分かる通り、やはり山を制するには地元の人の力が不可欠であります。そんな中、この14座をわずか7ヶ月で制覇しようとするネパール人が現れます。彼こそがタイトルにもなってるニルマル・プルジャ。今まで欧米の登山家にスポットライトが当てられていましたが、彼の行為は後に偉業となっていきます。
登山と一口にいっても命をかけた挑戦となります。恐ろしいクレバス、気が遠くなるほどの高低差、極寒の中の吹雪、一歩間違えたら死んでしまう状況の中、そこまでして彼らを駆り出すものは一体何なのか。僕には到底真似できない所業ですが、頂から見る景色はなんとも表現しがたい、到達した者にしかわからないものなのでしょう。不可能なことはない、といったら誇張しすぎかもしれませんが、今作を見たら人間の無限の可能性を感じることができますね。完全に中国にある唯一の8000m峰であるシシャパンマの登頂許可が降りるくだりは興味深かったです。登るより、登る許可をもらう方が難しいなんて。山を登るシーンはやはり迫力があるので登山好きな人は是非ご覧あれ。
