このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリー短編映画。
時折映し出される街並みは美しかったり切なかったりもするが、ホームレスの人々が置かれている立場や状況や社会について強く訴えかけるというよりも、作り手の“プロモーション・フィルム”のようなその雰囲気が苦手。
ドキュメンタリーとは言えそこに映し出されることは作り手が見せたい映像や言動だけを切り取り、繋ぎ、感情を揺さぶる音楽を入れる…等の作業を経た編集され“映画的演出”がなされたものでしかない。
あくまでも映し出されていることは現実の一部分だということ。
その点において今作はどちらかと言えば“アート”よりな感じがし、観ていて違和感を覚えた。
まっこんな捻くれた見方と感想を持つのは極少数派でしかないので悪しからず!
そしてこういう題材と撮ろうとした志しは素晴らしいです!
ただその表現方法が自分の感性や倫理観には合わない。
料理で例えるなら“素材”は良いけど“調理法と盛り付け”が自分好みではなかったってだけのこと。
2021年短編17本目(長編+325本)