めしいらず

最悪は友達さのめしいらずのレビュー・感想・評価

最悪は友達さ(2021年製作の映画)
2.1
夢に憧れる。夢に飛び込む。つまずく。何度もつまずく。夢に怯む。自分を疑う。そして自棄になる。仲間たちの成功も転身もプレッシャーでしかない。甘い見通しを得々と語っていたかつての己を呪う。八方塞がりの中で自信を見失っている。でもあの時の根拠のない愚かな自信は、夢掴もうとする者には絶対不可欠なのだ。周囲の様々な雑音をものともしない愚かさをどこまで持ち続けられるのか。受け身ではなく自分から働きかけなければ膠着状態からは脱せない。結果の成否なんて自分がどう捉えるか次第。だから主人公はいま一度愚か者になる。仲間たちは待ってましたと背中を押してくれるだろう。
この映画の作り手自身の物語のように感じた。
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