まさき

プレデター:ザ・プレイのまさきのレビュー・感想・評価

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)
4.3
かなり面白かった。

もっとB級感あればプレデターvsインディアンと言いたいとこだけど、プレイ(獲物)なんて気取ったタイトルにしたくなるのも分かる真面目な映画だった。まあ、プレイよりイニシエーション(通過儀礼)って感じもした。

もうね、ネイティブアメリカンの薬草とか詳しい頭脳派新米ハンターの女の子が通過儀礼の初狩りに行ったらプレデターに出くわしたって設定でもう勝ちだよね。しかも相棒は犬でしょ。最高かよ。

ちゃんと役者もネイティブアメリカンにルーツのある人を使ってるし、当たり前のことをちゃんと当たり前にやってる。有名人なんていらない。その役に適した人を起用する。これは大切なことだよ。

ディズニー独占配信だからかグロも良い感じに抑えられてる。良い塩梅。これくらいで良い。

アクションも良かったね。プレデターのアクションがいちいち外連味があってカッコいいし、主人公の紐付き手斧も良い味出してた。犬は思ってたほど有能じゃないけど無能でもなく、なんか頑張ってて可愛かった。

プレデター2作目ラストとの繋がりや、プレデター1作目の「血が出るなら殺せるはずだ」の台詞とか、オマージュもある。

全体的にプレデターのお約束を丁寧に描いてるし優等生な脚本だと思う。まあ、予想外の展開や、並外れて芸術性の高いシーン、強烈なフェチズムみたいなのは無い。いや、フェチズムはちょっとはあるかな。そういうとこが物足りないと言えばそうだけど、気を衒えば良いわけじゃないし、初めは狩人として未熟な主人公がプレデターを倒すの無理あるだろと思ってたけど、ちゃんと丁寧に丁寧にそこへ至る道のりを描いて納得させてくれた。こういう真面目で優秀な脚本は大切だと思う。万人ウケもするし。

余談だけど、前作のB級アクション映画ザ・プレデターもアレはアレで好きだし、続編作る気満々の終わり方だったけど、どうなったんだろう?
まさき

まさき