すごく良かった。。
モダンで洗練された雰囲気の極上SFドラマ。
愛する妻(ナオミ・ハリス)と息子を持つキャメロン(マハーシャラ・アリ)は不治の病に侵されていた。
近い将来、愛する家族を残しこの世を去ってしまうことになるキャメロンは、葛藤の末にある決断をする。
何だかもっと倫理観の問われる作品だと思っていたら、そうじゃなかった。
いやそれもあるんだけど、それ以上に"大切な人への愛"がテーマになっていて、じんわりと心に響いてくる良いドラマだった。
クローンに対する是非って絶対ついて回ると思うけど、本作のキャメロンの場合はすごく考えさせられる。。
愛する妻は、彼女の双子の兄(弟)を不慮の事故で亡くし一度心を壊してしまっている。
一時は完全に塞ぎ込んでしまった妻の苦しむ姿を夫のキャメロンは近くで見守ってきた。
やっと少しずつ前を向くことができてきたところで、自分までこの世を去ってしまったら…
この状況で、あの最先端技術の話を持ち掛けられたら、、自分ならどうするだろう。。
キャメロンの気持ちは少なからず理解できる。
本作、近未来な雰囲気がたまらないんだけど、カナダで撮影されたらしい自然豊かなカットも多くて最高だった。
特にフィヨルドバックのシーンは、ロケーションの美しさも相まってとても印象に残ってる。
豪華キャスト勢の演技も素晴らしかった。
マハーシャラ・アリの繊細な演技には胸を打たれるし、オークワフィナの存在感も抜群だった。
好きなシーンは以下の3つ。
①冒頭のキャメロンと奥さんの電車での出会い
②キャメロンとケイト(オークワフィナ)の会話
③キャメロンと息子の始めての"乾杯"
①…この電車での出会いってよく見るけど、めちゃくちゃ好き！
チョコバーの件、笑ったと同時に共感性羞恥発動してヒヤッとした…😂
②…(ユーモアのセンス抜群な)ケイトに対しての"Get well soon."は、最低で最高のブラックジョーク。
③…ビールと枝豆！このシーンは号泣した、、
次観るときはビール(リンゴジュース)と枝豆用意して観よう。🍻
ちなみに"スワン・ソング"とは、人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すこと、という意味らしい。
とても良いタイトルだと思う。
