このレビューはネタバレを含みます
導入部分の映像は、少し前流行った手法(あえて解像度を粗く見せて雰囲気を作る感じ)を取り入れていた気がした。
個人的には嫌いじゃない。
映画を通して一貫されていたのは、
登場人物全員が何かに渇れている(何か物足りなさ、飢えている)という点だろうか。
登場人物の仕事や境遇が、なかなか共感しづらいものだったので、好みがハッキリ分かれそうだなと感じた。
水という生活には欠かせないものを、
仕事とはいえ人々から奪わざるを得ない葛藤。
何気ない同僚からの一言で、
自分が感じないように避けてきた感情が、
まさにダムが決壊するように流れ出してしまう。
皆生きていく上で、何かを止めながら生きている。
この映画ではそれを停水と雨、人の感情で表現していたように感じた。
最後の方は展開が早く置いてかれる気分にはなってしまったので、少し残念。
※最後のエンドロールを見て脇役にいる面々が豪華でびっくりしました。