このレビューはネタバレを含みます
『渇望』って言葉がある。
言い得て妙なもので…
確かに欲望は『渇き』に似ている。
だからこれは…渇いた人々が住む、不自由に作られた世界を描いた物語。
だけど『不自由』が渇きなのかと言えば、一概には言えなかったりする。
足りていること。潤っていること。
それでさえも満たされてなかったりしてね。
途中で自販機の下とかを漁ってる場面で出てきた女子高生が、諦めてる側にいて、落ちそうな子たちを応援してる姿に…どことなく私たち自身を投影してしまった。
誰もが、できれば、満たされていたいよね。
そんなに優しくは、できていないんだけど。
温かいお茶が冷めるように…
熱は世界に吸い取られていく。
だから地球が温暖化してるのかもね(爆)