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エルム街の悪夢の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

複数の少女の悪夢に登場する、顔面が焼けただれ指先にナイフをつけた男フレディが、現実世界に現れ、少年少女らを次々に惨殺。下地となっている 80年代アメリカのティーン映画のチープ感で、鑑賞時に緊張感が緩み、あまり入りこめなかった。興味深かったのは、終盤で不明瞭に提示される、夢のマトリョーシカ構造。主人公ナンシーが、フレディを呼び出すための夢(作中の明示的な夢)から覚め、母がフレディに惨殺される状況をさらに夢としそこからも覚め(夢が二重、この時点で「夢オチ」映画)、しかし目覚め後の一見平和な日常にも不穏な空気が立ちこめ、母がフレディらしき人物に襲われ終了。ラストシーンは現実とも、さらなる夢(その場合、夢が三重。作品内のネタが、映画全体を夢とする外枠を作る構造)とも解釈可能。エクソシスト、キャリー、悪魔のいけにえなど引用元多数。劇伴はシンセ、クライマックスとエンドクレディットで商業ロック。部屋にしれっと置かれている変な仮面とか、凝ったディテール演出w
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