真世紀

なん・なんだの真世紀のレビュー・感想・評価

なん・なんだ(2021年製作の映画)
3.8
本日は後楽園ホールで女子プロレス、アイスリボン観戦から新宿へ。ケイズシネマで二本はしご。「なん・なんだ」と城定秀夫監督の旧作「エロいい話エスパーマミコ」。後者が目当てで、前者は当初予定外だったけど、主演烏丸さんの各社取材での本作ぶった斬り具合からの怖いもの見たさと下元史朗さん和田光沙さんの舞台挨拶付きと知って。

下元さん、烏丸せつ子さん演じる老夫婦は40年連れ添った仲。妻がひき逃げ事故で意識不明となったことから長年不倫していたことが発覚。夫は不倫相手を突き止めるべく、娘(和田さん)と疎遠だった妻の実家へ。

覚悟して観たけど、確かに烏丸さんの指摘している点、例えば本編から三年後のエピローグはいらなかったなどは結構納得できる。ただ、面白かったのは烏丸さんが女は絶対こんなこと言わないと拒絶反応を示した不倫の原因についての台詞。監督から脚本家が実際に女性から言われた台詞との解説があり。

その辺はやはり、たとえ性別が同じでも感覚、個性有るからなぁと改めて感じる。

また、主人公はアップデートされないまま、妻の長年の不倫を知らずで生活根本諸々崩壊と酷な状況だが、これでは難儀するのも仕方ないよなとは思わせる所が多々。

だが、しかし、夫婦の在り方とは、てなことを論じる根本的な尺度が独身者の自分には体験的には備わってないというのが最大の難点であるよと思わざるを得ないのであった(自爆)。

あと、老夫婦を描いた映画ゆえの観客の年齢層の高さを男子トイレ小便器付近床への尿の飛び散りの激しさ(この日足運んだ後楽園ホールや駅トイレと比して)から実感するのであった。
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